吟ばん。 昼によし、夜によしの和酒がそろう和食店におでかけ ~神田須田町「吟ばん」~

土井晩翠(ドイバンスイ)とは

吟ばん

神田須田町・淡路町には、 蕎麦「神田やぶそば」「神田まつや」をはじめ、鳥すきやき「ぼたん」、あんこう鍋「いせ源」、甘味処「竹もと」、洋食「松栄亭」など、 そうそうたる老舗が集まる。 あの美食家としても知られる作家・池波正太郎氏が、好んで食べ歩いたのこの界隈。 「やぶそば」の斜め向かい、小さなビルの地下に「吟ばん」はある。 目印は店名が書かれた小さな行灯 隠れ家的な雰囲気が見かけだけでないのは、外階段を下りて店内へ足を踏み入れればすぐにわかる。 座敷を中心とした6つの個室は、この場所で25年ほど営業していた料亭を改装したもの。 梅や月などの形をした障子が一部にあしらわれたふすま、玉砂利が敷き詰められた入り口周りなどに、往時の残り香がうっすらと漂う。 そんな日本情緒あふれる空間で楽しめる料理は、四季折々の食材から生まれる和食。 永きに渡りご愛顧、ご贔屓、御引き立て頂き誠にありがとうございました。 鷹ばん小川町店は諸事情から 8月17日(日)をもちましてを閉店させていただくこととなりました。 永きに渡る御愛顧を心より感謝申し上げます。 尚、吟ばん須田町店、とりばん内神田店につきましては今後ともお引き立ての程お願い申し上げます。 ご予約時間の最終は20:30(予約状況により21:00)を目途とさせて頂いて居ます。

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吟ばん(御茶ノ水/神保町/和食・割烹・料亭・懐石料理・会席料理・洋食・シーフード・郷土料理・小料理・海鮮料理・鍋料理)

吟ばん

かき天とハーフ・ロック 「和の料理とウイスキーは合わせづらい面もありますが、でも料理によっては意外と愉しめるんですよ」 酒と料理の話題に尽きない、吟ばんオーナーの川上浩輝氏。 こう語るのは神田須田町『吟ばん』のオーナー、川上浩輝氏だ。 和食のコース料理で知られている店で、いまの季節は寒ぶり、寒平目、あんこう、鱈、かきといった冬の旨味が堪能できる。 鍋はクエ鍋、あんこう鍋、鱈ちり鍋、ぶり大吟醸酒粕鍋の4種類が用意されている。 そしてメインの酒といえばやはり日本酒(地酒¥600~)だ。 川上氏厳選の特別銘柄酒の名がメニューには並んでいる。 ところがだ。 ここではウイスキーがしっかりとしたポジションを獲得しているから面白い。 焼酎よりウイスキーのほうがはるかに愉しまれている店なのだ。 「食べ合わせ」をテーマに、川上氏は煮物、焼物、素材などに合わせてウイスキーを奨めている。 「干物や珍味にウイスキーはもちろん合います。 それ以外にはね、かきの天ぷら(¥750)、白子の天ぷら、ぶり二色焼きなどにも合います。 かきの天ぷらは天ころもにかきを叩いて入れてまして、味も香りも愉しめるんですが、ウイスキーのハーフ・ロックとの相性は最高です」 揚げたての熱いのを食した後、ウイスキーを口に浸潤させる。 たまらんよな。 鮎を追いながらウイスキーを味わう 夜になると灯る行燈の先には、落ち着いた大人の時間が広がる。 『吟ばん』は鮎をシーズンで追っかけていて、料理法が変わる。 たとえば若さを愉しむ稚鮎は酢炊きで、ピュアモルトの北杜12年(45ml、¥700)を奨める。 シーズン最後の落ち鮎は山椒炊きとなるが、こちらはシングルモルトの山崎12年(45ml、¥1. 300)との相性となる。 私はこれを聞いて、鮎のシーズンは最低4回ぐらいは足を運ばないといけないなと、いまから尻がムズムズしている。 川上氏は最近、ウイスキー&ソーダに関心を持ちはじめているらしい。 今年の夏あたり、鮎の成魚とハイボールなんてのの相性を考え出すんじゃないだろうか。 ハイボールと和食の妙に、私は期待している。 川上氏にプレッシャーをかけるつもりはないが、呑兵衛の誠に勝手な願いである。 祈っている。 (次頁へつづく).

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吟ばん ランチメニュー

吟ばん

ウイスキーの人気を聞いてみたところ、響17年(30ml、¥1. 200)、山崎12年、北杜12年の順だという。 響17年のロックを、旨い料理とともに愉しむ大人が集う店といえるだろう。 左/脇息に肘をかけてゆったりと過ごせる和室。 各部屋には花が活けられ季節感がある。 右/小ぢんまりとした個室は隠れ家のようだ。 私は手が出ないのだが、なんと響30年も置いてある。 一杯30ml、¥11. 000。 読者の方でお金持ちの方、明日からのことを考えない方、金づるを確保されている方は試していただきたい。 響30年は飲む価値あり。 他にはカスクも置いてあるから、川上氏と会話しながら料理との相性を試してみるといい。 脇息とウイスキーの寛ぎ 神田須田町に店はあるといったが、そば通の人には非常に見つけやすい場所だ。 神田やぶ、神田まつやのすぐ近く。 簡単にいえば、神田やぶを斜めに見る位置にあるビルの地下1階だ。 店内はいたって和である。 越後の民家で使われていた家具調度、座敷に脇息。 肘をかけて、体をもたせながら飲むなんてことをしたことないものだから、すぐに脇息の殿様気分に浸ってしまう。 なんて単純なんだろうと我ながら苦笑してしまうが、これってなかなか楽ちんなんだな。 ガッツンと寛げる。 脇息でウイスキーなんて、経験した人はそんなにいないはずだ。 有りそうで無さそうな絵だもの。 一度経験してみるといい。 2人用の個室もある。 これは大人の男子と女子の世界。 行きなさい。 飲みなさい、食べなさいふたりで。 最後に『吟ばん』は要予約のこと。 前回のこのシリーズもご一読いただきたい。

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