トラマール。 トラマドール:トラマール,ワントラム

痛み止めとして処方された「トラマール」ってやつがなんかすごい。

トラマール

禁忌・原則禁忌• 病気や症状に応じた注意事項• 過敏症• 重篤な呼吸抑制• 治療により十分な管理がされていないてんかん• 頭部傷害がある場合などで意識混濁• 脳に病変がある場合などで意識混濁• アルコールによる急性中毒• 睡眠剤による急性中毒• 鎮痛剤による急性中毒• オピオイド鎮痛剤による急性中毒• 向精神薬による急性中毒• モノアミン酸化酵素阻害剤投与中又は投与中止後14日以内• 18歳未満の重篤な肺疾患• 18歳未満の肥満• 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群• アデノイド切除術後の18歳未満• 扁桃摘除術後の18歳未満• 患者の属性に応じた注意事項• 新生児 低出生体重児を含む• 幼児・小児• 授乳婦• 年齢や性別に応じた注意事項• 12歳未満の小児 0歳〜11歳• 扁桃摘除術後の18歳未満 0歳〜17歳• アデノイド切除術後の18歳未満 0歳〜17歳• 18歳未満の肥満 0歳〜17歳• 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群 0歳〜17歳• 18歳未満の重篤な肺疾患 0歳〜17歳• 病気や症状に応じた注意事項• 過敏症• 重篤な呼吸抑制• 治療により十分な管理がされていないてんかん• 頭部傷害がある場合などで意識混濁• 脳に病変がある場合などで意識混濁• アルコールによる急性中毒• 睡眠剤による急性中毒• 鎮痛剤による急性中毒• オピオイド鎮痛剤による急性中毒• 向精神薬による急性中毒• モノアミン酸化酵素阻害剤投与中又は投与中止後14日以内• 18歳未満の重篤な肺疾患• 18歳未満の肥満• 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群• アデノイド切除術後の18歳未満• 扁桃摘除術後の18歳未満• 慎重投与• 過敏症• 肝障害• 痙攣発作• 呼吸抑制• ショック状態• 腎障害• てんかん• 薬物依存傾向• 薬物乱用• オピオイド鎮痛剤投与中• 遺伝的にCYP2D6の活性が過剰• 18歳未満の重篤な肺疾患• 18歳未満の肥満• 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群• 投与に際する指示• 肝障害• 腎障害• 薬物依存傾向• 薬物乱用 年齢や性別に応じた注意事項• 12歳未満の小児 0歳〜11歳• 扁桃摘除術後の18歳未満 0歳〜17歳• アデノイド切除術後の18歳未満 0歳〜17歳• 18歳未満の肥満 0歳〜17歳• 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群 0歳〜17歳• 18歳未満の重篤な肺疾患 0歳〜17歳• 相対禁止• 新生児 0日〜27日• 希望禁止• 12歳以上の小児 12歳〜14歳• 慎重投与• 高齢者 65歳〜• 18歳未満の肥満 0歳〜17歳• 18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群 0歳〜17歳• 18歳未満の重篤な肺疾患 0歳〜17歳• 投与に際する指示• 高齢者 65歳〜• 副作用 (添付文書全文) 総症例1,715例中本剤の影響として報告された副作用発現件数は389件(22. 1.重大な副作用 1).ショック(0. 2).呼吸抑制(頻度不明):呼吸抑制が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。 3).痙攣(頻度不明):痙攣が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。 4).依存性(頻度不明):長期使用時に、耐性、精神的依存及び身体的依存が生じることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止する。 本剤の中止又は減量時において、激越、不安、神経過敏、不眠症、運動過多、振戦、胃腸症状、パニック発作、幻覚、錯感覚、耳鳴等の退薬症候が生じることがあるので、適切な処置を行う。 また、薬物乱用又は薬物依存傾向のある患者では、厳重な医師の管理下に、短期間に限って投与する。 5).意識消失(頻度不明):意識消失が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 2.その他の副作用 1).呼吸器:(頻度不明)呼吸困難、口腔咽頭痛、咽喉乾燥、口腔咽頭不快感、発声障害。 2).循環器:(0. 3).血液凝固系:(頻度不明)好中球増加、好酸球増加・好酸球減少、リンパ球減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少、白血球増加、血小板減少。 4).精神神経系:(0. 7).皮膚:(0. 8).腎臓及び尿路系:(0. 9).代謝異常:(頻度不明)尿酸増加、トリグリセリド増加。 10).その他:(0. 使用上の注意 (添付文書全文) (禁忌) 1.重篤な呼吸抑制状態にある患者[呼吸抑制の副作用が知られており、症状を悪化させる恐れがある]。 2.頭部傷害がある場合などで意識混濁、脳に病変がある場合などで意識混濁が危惧される患者。 3.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。 4.アルコールによる急性中毒、睡眠剤による急性中毒、鎮痛剤による急性中毒、オピオイド鎮痛剤による急性中毒又は向精神薬による急性中毒患者[中枢神経抑制及び呼吸抑制を悪化させる恐れがある]。 5.モノアミン酸化酵素阻害剤投与中又は投与中止後14日以内の患者。 6.治療により十分な管理がされていないてんかん患者[症状が悪化する恐れがある]。 12歳未満の小児。 8.扁桃摘除術後の18歳未満又はアデノイド切除術後の18歳未満の鎮痛目的で使用する患者[重篤な呼吸抑制のリスクが増加する恐れがある]。 (慎重投与) 1.オピオイド鎮痛剤投与中の患者[痙攣閾値の低下や呼吸抑制の増強を来す恐れがある]。 2.腎障害又は肝障害のある患者[高い血中濃度が持続し、作用及び副作用が増強する恐れがあるので、患者の状況を考慮し、投与間隔を延長するなど慎重に投与する]。 3.てんかんのある患者、痙攣発作を起こしやすい患者又は痙攣発作の既往歴のある患者[痙攣発作を誘発することがあるので、本剤投与中は観察を十分に行う]。 4.薬物乱用又は薬物依存傾向のある患者[依存性を生じやすい]。 5.呼吸抑制状態にある患者[呼吸抑制を増強する恐れがある]。 6.オピオイド鎮痛剤に対し過敏症の既往歴のある患者。 7.ショック状態にある患者[循環不全や呼吸抑制を増強する恐れがある]。 8.高齢者。 (重要な基本的注意) 1.連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。 2.本剤を投与した際に、悪心、嘔吐、便秘等の症状が現れることがある。 悪心・嘔吐に対する対策として制吐剤の併用を、便秘に対する対策として緩下剤の併用を考慮し、本剤投与時の副作用の発現に十分注意する。 3.眠気、眩暈、意識消失が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意し、なお、意識消失により自動車事故に至った例も報告されている。 4.外来患者に投与した場合には十分に安静にした後、安全を確認し帰宅させる。 5.重篤な呼吸抑制のリスクが増加する恐れがあるので、18歳未満の肥満、18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は18歳未満の重篤な肺疾患を有する患者には投与しない。 (相互作用) 本剤は主として肝代謝酵素CYP2D6及びCYP3A4により代謝される。 1.併用禁忌:モノアミン酸化酵素阻害剤<リネゾリド以外>(セレギリン塩酸塩<エフピー>、ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>)[外国において、セロトニン症候群(錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢等)を含む中枢神経系の重篤な副作用<攻撃的行動・固縮・痙攣・昏睡・頭痛>、呼吸器系の重篤な副作用<呼吸抑制>及び心血管系の重篤な副作用<低血圧・高血圧>が報告されているので、モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中及び投与中止後14日以内の患者には投与しない(また、本剤投与中止後にモノアミン酸化酵素阻害剤の投与を開始する場合には、2〜3日間の間隔をあけることが望ましい)(相加的に作用が増強され、また、中枢神経のセロトニンが蓄積すると考えられる)]。 2.併用注意: 1).オピオイド鎮痛剤[痙攣閾値の低下や呼吸抑制の増強を来す恐れがある(本剤と相加的に作用が増強されると考えられる)]。 2).中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤、催眠鎮静剤等)[痙攣閾値の低下や呼吸抑制の増強を来す恐れがある(本剤と相加的に作用が増強されると考えられる)]。 3).三環系抗うつ剤、セロトニン作用薬(選択的セロトニン再取り込み阻害剤<SSRI>等)[セロトニン症候群(錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢等)が現れる恐れがあり、また、痙攣発作の危険性を増大させる恐れがある(相加的に作用が増強され、また、中枢神経のセロトニンが蓄積すると考えられる)]。 4).リネゾリド[セロトニン症候群(錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢等)が現れる恐れがあり、また、痙攣発作の危険性を増大させる恐れがある(リネゾリドの非選択的、可逆的モノアミン酸化酵素阻害作用により、相加的に作用が増強され、また、中枢神経のセロトニンが蓄積すると考えられる)]。 5).アルコール[呼吸抑制が生じる恐れがある(本剤と相加的に作用が増強されると考えられる)]。 6).カルバマゼピン[同時あるいは前投与で本剤の鎮痛効果を下げ作用時間を短縮させる可能性がある(本剤の代謝酵素が誘導されるため)]。 7).キニジン[相互に作用が増強する恐れがある(機序不明)]。 8).ジゴキシン[外国において、ジゴキシン中毒が発現したとの報告がある(機序不明)]。 9).クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[出血を伴うプロトロンビン時間の延長・斑状出血等の抗凝血作用への影響がみられたとの報告がある(機序不明)]。 10).オンダンセトロン塩酸塩水和物[本剤の鎮痛作用を減弱させる恐れがある(本剤の中枢におけるセロトニン作用が抑制されると考えられる)]。 (高齢者への投与) 高齢者では、生理機能が低下していることが多く、代謝・排泄が遅延し副作用が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。 (妊婦・産婦・授乳婦等への投与) 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊婦、新生児に対する安全性は確立されていない、また、胎盤関門を通過し、退薬症候が新生児に起こる可能性があり、なお、動物実験で、器官形成に影響、骨化に影響及び出生仔生存に影響を及ぼすことが報告されている]。 2.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止する[静脈内投与(国内未承認)の場合、0. (小児等への投与) 1. 12歳未満の小児には投与しない[海外において、12歳未満の小児で死亡を含む重篤な呼吸抑制のリスクが高いとの報告がある]。 12歳以上の小児への投与に関する安全性は確立されていないので、投与しないことが望ましい(使用経験がない)。 (過量投与) 1.過量投与時の徴候、症状:中毒による典型的な症状は、縮瞳、嘔吐、心血管虚脱、昏睡に至る意識障害、痙攣、呼吸停止に至る呼吸抑制等が報告されている。 2.過量投与時の処置:緊急処置として、気道を確保し、症状に応じた呼吸管理と循環の管理を行う。 過量投与時の呼吸抑制に対してはナロキソンの投与、過量投与時の痙攣に対してはジアゼパムの静脈内投与を行う(ナロキソンは動物実験で痙攣を増悪させるとの報告がある)。 本剤は透析によってはほとんど除去されないため、過量投与時の急性中毒に対して、解毒のための血液透析、あるいは血液濾過のみの治療は不適切である。 (適用上の注意) 1.神経走行部位を避けるよう注意して注射する。 2.繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位を変えて行う。 3.注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位を変えて注射する。 4.バルビタール系薬剤<注射液>と同じ注射筒を使用すると沈殿を生じるので、同じ注射筒で混ぜない。 5.アンプルカット時の注意:本剤には「一点カットアンプル」を採用しているが、異物の混入を避けるため、カット部をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。 (その他の注意) 1.動物実験で耐性が形成されるので連用や増量の場合は注意して投与する。 処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。

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トラマール(トラマドール)の作用機序と副作用

トラマール

プロドラッグとは、投与されると生体による代謝作用を受けて活性代謝物へと変化し、薬効を示す医薬品です。 今回は活性代謝物がより鎮痛作用を示すトラマドールを取り上げ、添付文書だけでは分からない遺伝子多型による効果減弱のケースについて解説します。 目次 トラマドールとは トラマドール(商品名:トラマール)は非麻薬のオピオイド系鎮痛薬です。 トラマールは発売当初、がん性疼痛に対する保険適用しかありませんでしたが、2013年から慢性疼痛に対する保険適用が追加されています。 トラマドールを含む薬剤としては• トラマールOD錠(一般名:トラマドール塩酸塩)• トラマール注(一般名:トラマドール塩酸塩)• トラムセット配合錠(一般名:トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合)• ワントラム錠(一般名:トラマドール塩酸塩徐放剤) があります。 トラマドールの特徴です。 非麻薬でありながらオピオイド受容体に作用する• 非がん性の慢性疼痛にも適用がある• 依存性が低い このような特徴から、がん性疼痛をはじめ重度の関節症などNSAIDsで効果が見られなかった慢性疼痛を持つ患者さんなどによく処方されています。 弱オピオイド鎮痛薬であるトラマドールはWHOのがん性疼痛除痛ラダーでも2段階目に表示されています。 トラマドールの2つの鎮痛作用 トラマドールの鎮痛効果には2つの作用が関与しています。 ノルアドレナリン、セロトニン再取り込み阻害による下行性疼痛抑制系を介した鎮痛効果• オピオイド受容体を介した鎮痛効果 このうち下行性疼痛抑制系ではトラマドールでもM 1でもほぼ同様に効果があります。 トラマドールの2つの代謝経路 ここまでにトラマドールの鎮痛作用が活性代謝物のM 1による影響が大きいことがわかりました。 では活性代謝物となるにはどのような代謝経路をたどるのでしょうか。 トラマール錠添付文書では 「本剤は主として肝代謝酵素CYP2D6及びCYP3A4により代謝される」 と記載がありますが、トラマール錠のインタビューフォームをよーく読むと 体内でトラマドールの代謝経路には大きく分けて二つの経路があることがわかります。 このためCYP2D6の活性が著しく低い Poor Metabolizer 以下 PM の人は薬効が思ったほど現れなかったり、CYP2D6の活性が著しく高い Ultra-rapid Metabolizer 以下 UM の人は薬効が強く現れたりすることがあります。 つまり単純計算で日本人の120人に1人はトラマドールの薬効を十分に引き出すことが出来ないということです。 少し大きな薬局だと1日1人程度はそういった患者さんが潜在的に存在すると思うと結構多いですよね。 なぜ添付文書に記載がないのか ここまでトラマドールの薬効発現にCYP2D6が関わっていること、CYP2D6に遺伝子多型があり、日本人の120人に1人は薬効を十分に引き出すことが出来ないことをお伝えしました。 引用元 トラマールOD錠 インタビューフォーム 発現割合が小さく、トラマドール自体にも薬効があることから記載しなかったようです。 おわりに 今回はプロドラッグと遺伝子多型についてお話しました。 添付文書しか読まないと 遺伝的にCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、トラマドールの活性代謝物の血中濃度が上昇し、呼吸抑制等の副作用が発現しやすくなるおそれがある 引用元 トラマールOD錠 添付文書 という記載しかないため、効果を十分に引き出すことができない患者さんがいることに気が付くことができません。 薬物動態学は薬剤師の本分ですので、添付文書等で活性代謝物についての記載を見つけた際にはぜひ代謝酵素・代謝経路を確認してその代謝酵素に遺伝子多型がないかを確認するようにしましょう。 参考 1 トラマールOD錠 インタビューフォーム 2 Pharmacogenetics, 6: 395-401 1996.

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トラマール(トラマドール)の作用機序と副作用

トラマール

プロドラッグとは、投与されると生体による代謝作用を受けて活性代謝物へと変化し、薬効を示す医薬品です。 今回は活性代謝物がより鎮痛作用を示すトラマドールを取り上げ、添付文書だけでは分からない遺伝子多型による効果減弱のケースについて解説します。 目次 トラマドールとは トラマドール(商品名:トラマール)は非麻薬のオピオイド系鎮痛薬です。 トラマールは発売当初、がん性疼痛に対する保険適用しかありませんでしたが、2013年から慢性疼痛に対する保険適用が追加されています。 トラマドールを含む薬剤としては• トラマールOD錠(一般名:トラマドール塩酸塩)• トラマール注(一般名:トラマドール塩酸塩)• トラムセット配合錠(一般名:トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合)• ワントラム錠(一般名:トラマドール塩酸塩徐放剤) があります。 トラマドールの特徴です。 非麻薬でありながらオピオイド受容体に作用する• 非がん性の慢性疼痛にも適用がある• 依存性が低い このような特徴から、がん性疼痛をはじめ重度の関節症などNSAIDsで効果が見られなかった慢性疼痛を持つ患者さんなどによく処方されています。 弱オピオイド鎮痛薬であるトラマドールはWHOのがん性疼痛除痛ラダーでも2段階目に表示されています。 トラマドールの2つの鎮痛作用 トラマドールの鎮痛効果には2つの作用が関与しています。 ノルアドレナリン、セロトニン再取り込み阻害による下行性疼痛抑制系を介した鎮痛効果• オピオイド受容体を介した鎮痛効果 このうち下行性疼痛抑制系ではトラマドールでもM 1でもほぼ同様に効果があります。 トラマドールの2つの代謝経路 ここまでにトラマドールの鎮痛作用が活性代謝物のM 1による影響が大きいことがわかりました。 では活性代謝物となるにはどのような代謝経路をたどるのでしょうか。 トラマール錠添付文書では 「本剤は主として肝代謝酵素CYP2D6及びCYP3A4により代謝される」 と記載がありますが、トラマール錠のインタビューフォームをよーく読むと 体内でトラマドールの代謝経路には大きく分けて二つの経路があることがわかります。 このためCYP2D6の活性が著しく低い Poor Metabolizer 以下 PM の人は薬効が思ったほど現れなかったり、CYP2D6の活性が著しく高い Ultra-rapid Metabolizer 以下 UM の人は薬効が強く現れたりすることがあります。 つまり単純計算で日本人の120人に1人はトラマドールの薬効を十分に引き出すことが出来ないということです。 少し大きな薬局だと1日1人程度はそういった患者さんが潜在的に存在すると思うと結構多いですよね。 なぜ添付文書に記載がないのか ここまでトラマドールの薬効発現にCYP2D6が関わっていること、CYP2D6に遺伝子多型があり、日本人の120人に1人は薬効を十分に引き出すことが出来ないことをお伝えしました。 引用元 トラマールOD錠 インタビューフォーム 発現割合が小さく、トラマドール自体にも薬効があることから記載しなかったようです。 おわりに 今回はプロドラッグと遺伝子多型についてお話しました。 添付文書しか読まないと 遺伝的にCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、トラマドールの活性代謝物の血中濃度が上昇し、呼吸抑制等の副作用が発現しやすくなるおそれがある 引用元 トラマールOD錠 添付文書 という記載しかないため、効果を十分に引き出すことができない患者さんがいることに気が付くことができません。 薬物動態学は薬剤師の本分ですので、添付文書等で活性代謝物についての記載を見つけた際にはぜひ代謝酵素・代謝経路を確認してその代謝酵素に遺伝子多型がないかを確認するようにしましょう。 参考 1 トラマールOD錠 インタビューフォーム 2 Pharmacogenetics, 6: 395-401 1996.

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