急性 膵炎 原因。 急性膵炎の原因とは

お酒好きはリスク大! 猛烈な腹痛を招く急性膵炎とは

急性 膵炎 原因

成因 [ ] 成人の急性膵炎の原因としては と が2大成因とされている。 この二つが急性膵炎全体で占める割合は国や地域によって大きく異なる。 胆石症の場合は胆嚢摘出術、アルコール性の場合は禁酒によって再発のリスクが減少する。 その他は、特発性、(ERCP)後、、膵胆管合流異常症等が上げられる。 また、感染者ではによる薬剤性のものが報告されている。 小児の場合は、といった感染症、であるやのバルプロ酸、などの全身疾患、交通事故、虐待などの外傷・遺伝性膵炎の報告もある。 その他、上皮小体機能亢進症、膵・胆道系腫瘍によるものもある。 症状 [ ] 以下の症状を認める• 上腹部(特に心窩部)の激痛• 麻痺性• 悪心・嘔吐• 背部痛• カレン徴候(Cullen徴候) 膵液によって組織が自己融解を起こし、血性滲出液が臍周囲の皮下組織に沈着して暗赤色に染まる• グレイ・ターナー徴候(Grey-Turner徴候) 膵液によって組織が自己融解を起こし、血性滲出液が左側腹部の周囲が暗赤色に染まる 検査 [ ] 血液検査 [ ] 血液検査としては以下が認められる。 膵酵素の高値(診断の指標として用いられる)• 血中上昇(特異度・感度共に一番の指標となる)• 血中上昇(48時間で最高に達し、以後下降する)• ・・高値(重症度の指標として有用) さらに疑いが強ければ次のもの。 低値(重症度の指標として有用)• 腎機能• 動脈血の酸性度• 酸素濃度• 酸と塩基のバランス(など) 画像検査 [ ] 膵臓の腫大の評価と胆石等の要因精査のために・等が行われる。 膵腫大像・周囲組織脂肪織高値像・液体貯留像・腹水貯留像• 膵壊死像・融解像(Echoで低輝度 造影CT検査で造影不良像)• 麻痺性像(colon cut off sign sentinel loop sign) 評価 [ ] 診断 [ ] 厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究班2008年によると急性膵炎は以下の手順で診断される 上腹部痛に急性腹痛発作と圧痛がある。 血中または尿中に膵酵素(・など)の上昇が認められる。 超音波、CTまたはMRIで膵に急性膵炎に伴う異常所見がある。 上記3項目中2項目以上満たし、他の膵疾患および急性腹症を除外したものを急性膵炎と診断する。 但し、慢性膵炎の急性増悪は急性膵炎に含める。 急性膵炎と診断した場合は重症度に関係なく、入院治療を行う。 重症度によって治療を行う医療機関が異なるため搬送が必要となる場合がある。 重症度 [ ] 重症度評価には主に以下のものがある。 日本ではである「重症急性膵炎」への適応判断のために作成の重症度判定基準が一般的に用いられる。 発症より48時間以内で評価を行うこととされる。 厚生労働省急性膵炎重症度判定基準(2008)では9つの予後因子からなる判定基準および造影CTによるgradeで重症度判定を行う。 9つの予後因子に関しては診療所等でも評価可能であり搬送基準として用いられている。 予後因子が3点以上または造影CTgrade2以上を重症と判定する。 重症度判定は48時間以内は繰り返し再評価を行う。 予後因子3点以上になった場合は集中治療が可能な施設に搬送する。 「重症急性膵炎」と診断される場合、・・を呈し、致死率が極めて高くなり、予後も不良である。 治療 [ ] 基本的に以下の治療を行っていく。 重症急性膵炎の場合は集中治療管理が必要となってくる。 絶食・大量輸液投与・安静 絶食・絶対安静とし、循環血漿量の維持のため投与を行っていく。 通常成人では1日1500~2000mlの水分が必要となるが急性膵炎ではその2~4倍量の輸液が必要となる。 重症例だけではなく軽症例も十分な細胞外補充液を用いて初期輸液を行うべきとされている。 蛋白分解酵素阻害薬の投与 メシル酸ガベキセート(FOY)・ウリナスタチン(ミラクリッド)・メシル酸ナファモスタット(フサン)の投与を行う。 重症急性膵炎に対する蛋白分解酵素阻害薬の大量持続点滴静注は死亡率や合併症発生率を低下させる可能性がある。 重症ではウリナスタチンにメシル酸ガベキセートまたはメシル酸ナファモスタットを追加することもある。 軽症例ではもちいるとしたらどれか1剤である。 メシル酸ガベキセートとメシル酸ナファモスタットは生理食塩水で溶解すると白濁することがあるので5%ブドウ糖で溶解する。 44~4. 軽症例では胆管炎の合併がなければ予防的抗菌薬投与は不要であるが重症例では予防的に投与する。 イミペネムやメロペネムといったカルバペネム系がよく用いられる。 必要に応じて静注ではなく、動注を行うこともある。 持続的血液透析ろ過療法 CHDF 急性膵炎により惹起された炎症性物質()が、全身の炎症を起こし、多臓器不全の原因になるため、により炎症性物質を除去することで、急性膵炎の重症化を防ぐ。 鎮痛薬 鎮痛薬としてはや、を投与(はを収縮させ、膵液の流出障害が生じるため禁忌)。 やが好まれる。 ERCP 胆石が原因の場合の膵炎に胆石除去を目的として行われる。 ただしERCP施行そのものでも膵炎の悪化を助長するため慎重に判断される。 合併症 [ ] 予後を左右する合併症としては以下がある。 仮性膵嚢胞 感染を併発し膿瘍化するとになる場合も多くドレナージ治療が必要となってくる。 壊死部感染 膵臓に壊死が生じ感染するとになる場合も多く、壊死組織摘出術が必要となる。 内分泌機能低下 膵臓に壊死が生じることで、膵臓の内分泌機能を失い等を生じてくる。 予後 [ ] 軽症~中等症の場合、致死率は数%であるが、重症急性膵炎の場合の致死率は30%以上と報告されている。 急性膵炎は3~15%の頻度でに移行する。 動物における急性膵炎 [ ] 中~高年齢の犬において発生が多い。 症状は激しい嘔吐、腹痛。 出典 [ ]• 小泉勝『膵臓の病気』p38、保健同人社、平成23年9月20日改定、ISBN978-4-8327-0658-3 参考文献 [ ]• 急性膵炎診療ガイドライン2010 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]• 日本膵臓学会• 膵臓 Vol. 26 2011 No. 6 P651-683.

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お酒好きはリスク大! 猛烈な腹痛を招く急性膵炎とは

急性 膵炎 原因

膵炎という、静かで恐ろしい病気。 過度の飲酒にご注意を。 膵炎の概要~急性膵炎・慢性膵炎とも、原因の中心はアルコール過剰摂取 皆さんは最近増加傾向にある「 膵炎(すいえん)」という病気について、ご存知でしょうか? いや、それ以前に「 膵臓(すいぞう)」という臓器については、どれくらいご存知でしょうか。 膵臓は、場所としては 胃のちょうど裏側あたりにあります()。 膵臓は病気になったとしても自覚症状の出にくい、CT検査等でも異常の見つかりにくいやっかいな臓器ですが、人の生命維持活動においてその果たす役割は、極めて重要です。 膵臓無しでは、人は生きていられないのです。 膵臓は直径15cm・重さ100g程とサイズこそ小さいですが、血糖値を正常に保つためのインシュリンなどのホルモンを分泌する「 内分泌機能」、そしてアミラーゼやリパーゼなどの消化液を分泌する「 外分泌機能」という、重要な2つの機能を持っています。 膵臓が出す アルカリ性の消化液が、「 膵液(すいえき)」です。 1日に1,500mlもの膵液が、食事時を中心に大量に分泌されます。 たんぱく質・脂質・糖質を分解する酵素を含んだ「膵液」は、 胃酸の洗礼を経て酸性となった内容物を小腸で中和します。 3大栄養素のすべてを分解する消化酵素を含んだ膵液を分泌している膵臓は、まさしく消化の主役と言えるでしょう。 私たちは食べ物を、そのまま体内に取り込んでいるわけではありません。 消化酵素が活発にはたらく消化活動を通じて、 栄養素を細胞膜を通れるほどの大きさの分子レベルにまで分解し、消化管から吸収しています。 消化液のひとつである 膵液は、そのための不可欠な役割を果たしているのです。 スポンサーリンク 膵炎とは 、この膵臓に炎症が起き、痛みなどを生じる病気です。 膵炎は、膵臓が分泌した酵素によって 膵臓自らの細胞が消化され、炎症を起こしてしまうという、病気としてもちょっと変わった特徴を持っています。 一般に 膵炎の痛みは食事によって強まり、絶食することで軽くなりますが、これは 食事をしたときの消化液で自らの膵臓が消化され、ダメージを受けることによるものです。 厚生労働省の調査研究班による2011年度の調査では、1年間の推定患者数は急性膵炎が約63,000人、慢性膵炎が約67,000人。 急性膵炎・慢性膵炎ともに、患者数は年々増加傾向にあります。 男性の急性膵炎の発生頻度は女性の約2倍ですが、 膵炎の発生リスクそのものに性差は無いとされます。 膵炎の 原因は急性膵炎・慢性膵炎とも「 アルコールの過剰摂取」によるものが最も多いものの、 胆石症や 遺伝に起因するものや、原因不明とされる「 特発性膵炎(とくはつせいすいえん)」もあります。 これら以外にも、最近は自己免疫機能の異常により膵臓が慢性的炎症を起こす「 自己免疫性膵炎」が、特に60~70歳代の高齢者男性に患者が増え注目されています。 急性膵炎は比較的若い 30~40代から発症が見られますが、 慢性膵炎は 主に50~60代に多く見られます。 アルコール摂取による急性膵炎の割合は 男性で4割強、女性で1割。 同じく 慢性膵炎においては、 男性が7割強で 女性は3割弱となっています。 いずれにせよ日本では 男女とも、アルコール性膵炎の患者が増加傾向にあることは確かです。 急性膵炎・慢性膵炎とも、お酒の飲み過ぎ、すなわち「アルコールの過剰摂取」によって起きるケースが多いという点で共通しています。 一般に「 アルコール性膵炎」とは、「 アルコールの過剰摂取によって発症する急性膵炎」を指します。 ただしその定義は確立されたものではなく、 慢性膵炎もまた、アルコールを原因とするものが過半を占めています( アルコール性慢性膵炎)。 ちなみに、アルコールの過剰摂取によってなぜ慢性膵炎が起きるのかについてはまだよくわかっていませんが、アルコールだけでなく 遺伝・喫煙・食生活などアルコール以外の他の要因も関係しているものと考えられています。 しかしいずれにせよ、 大量飲酒が膵炎を招くリスクを高めることは確かです。 日本酒にして毎日3号の以上のアルコールを10年以上摂取し続けると、慢性膵炎になりやすいと言われており、「」と同様に酒飲みが用心しなくてはならない、怖い病気のひとつと言えます。 しかしその一方、 アルコール性膵炎では必ずしも「大量の」飲酒が原因ともされていないことにも注意が必要です。 比較的少量の摂取でもなる場合がありますし、逆に長期間多く飲酒している人でもならないケースもあって、 発症するかどうかは個人差が大きいと言えます。 また アルコール性の慢性膵炎の場合は、発症から膵臓機能の破壊に至るまでが速く、 非アルコール性の半分ほどの歳月で同程度に進行すると言われます。 スポンサーリンク 急性膵炎と慢性膵炎の症状~慢性膵炎は糖尿病の合併症も 急性膵炎は 腹部や背中が痛くなるのが一番の 症状で、激痛と言っていいくらいに痛みが激しくなることもあります。 該当部を手で押すと、さらに一層の痛みを感じます。 市販の鎮静剤やお酒を飲んで痛みをごまかそうとする人もいますが、すぐには効きませんし、 痛さが続くあまり高熱が出たり、あるいはショック症状を起こす場合もあります。 急性膵炎は軽く考えずに、病院できちんと治療を受ける必要がある病気なのです。 軽症の急性膵炎の場合、 治療により 通常は数日~一週間程度で症状も収まり、治癒します。 ただし万一、急性膵炎をきっかけとして、胃・肺・腎臓・腸など全身の臓器が複合的に炎症を起こす「 多臓器不全」となった場合は大変で、 重症の急性膵炎の死亡率は5割を超えるともいわれます。 この場合は集中治療室入り、 胆のうや膵臓の手術ともなりかねません。 慢性膵炎は基本的に、急性膵炎とは別のメカニズムで起こる病気と考えられています。 ただし 急性膵炎から慢性膵炎への移行(慢性化)は存在し、その 移行率は平均して10%前後とされています。 慢性膵炎では、 膵臓の消化機能が破壊されて元に戻らなくなります。 そして 「内分泌機能」が壊れることにより、「 糖尿病」を合併しやすくなります。 糖尿病の発症に関わるインシュリンは、膵臓から分泌されるホルモンで血糖値を下げる働きをしています。 このインシュリンが十分に分泌されなかったり、あるいは正常に働かなくなると血糖値が上がり、やがて糖尿病が引き起こされます。 いったん発症させてしまうと一生涯つき合わねばならず、また糖尿病網膜症・神経障害・動脈硬化などの合併症を絶えず心配しなくてはならない、 「糖尿病に至るための最短コースのひとつ」が慢性膵炎なのです。 慢性膵炎も急性膵炎ほどの激痛ではないものの、症状として 腹の上側あるいは背中辺りに、重苦しく鈍い痛みが続きます。 それ以外に、 吐き気や食欲不振・体重減少などの症状がみられることもあります。 もっとも 慢性膵炎が重度まで進行すると、膵臓の損傷が進み、痛みをあまり感じなくなるとされます。 重度の慢性膵炎は上腹部を抑えると、固くなった膵臓の感触を外から確認できるほどになります。 スポンサーリンク 急性膵炎と慢性膵炎の治療~絶食・絶飲、アルコールは厳禁 膵炎の検査は、 血液検査や腹部超音波検査、CT画像検査など幾つかの方法で行われます。 今日においても 重症の急性膵炎の死亡率は5人に1人と高いままであり、また多くの患者が 脱水によるショックや多臓器不全により、発症から2週間以内に死亡しています。 したがって 軽症か重症かの判断は、発症・入院から48~72時間以内に、専用のスコアリングシステムを用いて慎重に行われています。 とりわけ重症の急性膵炎では、 厳密な呼吸・循環管理および輸液(点滴)治療に加えて、 感染症の予防や合併症にかかわる対策も必要になるためです。 治療ですが、 急性膵炎の場合は 入院後はきちんと絶食・絶飲したうえで、 点滴で栄養分や水分を補いながら安静を保ち、必要に応じて鎮痛剤や抗酵素剤を投与するのが基本となります。 食事によって消化酵素の分泌が促進されるため、それを防ぐべく、絶食する必要があるわけです。 なお当然のことながら、 禁酒は絶対条件です。 絶飲食の期間は病状にもよりますが 10日間前後、 重症の場合は1ヶ月近く経口摂取が許されないケースもあります。 急性膵炎は治る見込みの高い病気ですが、 飲酒を続ける限り、再発のリスクも高まります。 厚生労働省の追跡調査(2004年度)によると、 アルコール性急性膵炎の再発率は32%、飲酒を続けた場合の再発率は57%と、高い数値を示しています。 また海外ではアルコール性急性膵炎の80%が、罹患から4年以内に再発しているとの研究結果もあります。 注意すべきは、 急性膵炎では痛みなどの症状が和らぐと自己判断で飲酒を再開してしまう人がとても多く、「再発」や「慢性化」が起きやすいことです。 その意味で急性膵炎はむしろ、「 回復した後の自己管理能力が問われる病気」でもあります。 治った後は、将来を考えて禁酒したほうが無難でしょう。 慢性膵炎は臓器の傷んだ部分は壊死(えし)して二度と回復しないため、 病気の進行を抑えることに主眼が置かれます。 特に 慢性膵炎の場合、飲酒の禁止が「絶対的に」要求されています。 また通常は食事においても、 脂肪の摂取制限がなされます。 鎮痛剤や抗酵素剤などの 薬物治療も併用される場合もあり、また万一 重度化した場合は、集中治療室入りないし手術の可能性もでてきます。 結論として、 急性膵炎を甘く見ないこと、また 慢性膵炎では糖尿病など合併症の発症の恐ろしさを認識し、禁酒した上で食事内容の見直しを行うなど、 生活習慣の改善にも取り組む必要があります。 膵炎は特に「 他の病気と間違われることが多い」ので、上記の症状に思い当たる場合は鎮静剤などでごまかさず、早々に 消化器科の診察を受けましょう。 スポンサーリンク 参考サイト• 当サイトの情報提供に関わるご注意 本サイトは、膵炎(急性膵炎・慢性膵炎)に関連する情報の収集・整理をお手伝いすることが目的です。 これらに関わる一般的な情報提供を行うことを主な趣旨としています。 当サイトはこれらの情報提供行為により、何らの責任を負うものではありません。 当サイトに登場する関連情報は、ご自身の責任と判断のもとでご使用いただくようお願いいたします。 当サイトの掲載内容は、予告なく変更・中断・中止することがあります。 プライバシーポリシー 本サイト内には、第三者配信(広告配信事業者としてのGoogle)による広告配信において「Webビーコン」「cookie(クッキー)」と呼ばれる技術を使用しているページがあります。 Webビーコンは特定のページに何回のアクセスがなされたかを知るための技術であり、またクッキーはサイト利用者がウェブサイトを訪れた際にサイト利用者のコンピューター内に記録される小さなファイルです。 このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に基づく商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報を使用することがあります。 但し記録される情報には、皆様の氏名やEメールアドレスや電話番号や住所などの、個人を特定する情報は含まれません。 クッキーは皆様のブラウザを識別することはできますが、皆様自身を識別することはできません。 クッキーを受け入れたくない場合は、使用しないよう拒否設定することが可能です。 このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法についてはをクリックしてください。

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「すい炎」急性と慢性、それぞれの特徴と対応

急性 膵炎 原因

急性の炎症が膵臓に起こったものです。 膵臓がつくる膵液がなんらかの原因で活性化されて、膵臓自身が自己消化されて起こると考えられています。 急性膵炎は、膵臓がはれるだけで比較的容易に回復する軽症なもの(浮腫〈ふしゅ〉性膵炎)から、膵臓や周囲の組織に出血や壊死(えし)を起こし(壊死性膵炎)、急激に死に至るものまでさまざまで、その程度により軽症、中等症、重症に分類されます。 特に、重症急性膵炎では炎症が膵にとどまらず、肺・腎・肝などの重要臓器にまで波及し多臓器不全を起こし、壊死した部位に細菌感染が起こることにより、重篤な感染症を合併します。 [原因] 急性膵炎の原因としては飲酒によるものがもっとも多く、ついで多いものは胆石が乳頭部に一過性に停滞・嵌頓(かんとん)し、胆汁が膵管内に逆流することにより膵酵素が活性化されて膵炎を起こす胆石性膵炎です。 そのほか、内視鏡的乳頭切開術や内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査後、および手術後に起こる膵炎があります。 また、頻度は少ないですが、薬剤投与後や妊娠、高脂血症()に伴う膵炎もみられます。 しかし、原因が特定できない膵炎(特発性膵炎)もアルコール性膵炎、胆石性膵炎につぐ頻度で起こります。 [症状] 急性膵炎でもっとも多い症状は持続する上腹部全体の激しい痛みで、患者は痛みを軽減させるために前かがみになり、右を下にしてうずくまる場合があります。 嘔吐(おうと)を伴うこともありますが、吐いても痛みは軽減しません。 さらに腹部が緊満し、排ガス、便通もなくなります。 重症急性膵炎では顔面や皮膚が蒼白となり、冷や汗をみとめ、血圧は低下し心拍数は増加してショック状態となります。 感染を伴う場合は発熱があり()、呼吸は浅く小刻みとなり、尿量の減少により腎不全を起こします。 また、肝不全から生じるや意識障害もみられ、消化管出血が原因となる黒色便がみられることもあります。 [診断] 尿や血液のなかのアミラーゼが非常に多くなることで診断できます。 白血球の増加、血液凝固能の低下もみられます。 激しい痛みをはじめとするさまざまな症状は、胃や十二指腸穿孔(せんこう)の症状とたいへんよく似ています。 すぐ医師の診断を受け、治療を受けなければ重症化し、生命にかかわります。 [治療] 入院が必要で、膵臓の安静を保つために食事や水分の経口摂取を禁じ、必要な栄養は点滴によってとります。 また、鼻から胃に管を入れて胃液を体外に引くのが一般的です。 膵臓内での消化酵素(たんぱく質分解酵素)の作用を抑制する目的で酵素阻害薬を静脈より注入しますが、重症の場合は動脈より注入することもあります。 さらに感染症の予防として抗生物質の投与をおこないます。 重症急性膵炎では循環管理や呼吸管理、血液浄化療法を含めた集中管理が必要となります。 膵臓の壊死部に細菌感染が起こり化膿した場合は、経皮的に穿刺(せんし)してチューブを挿入して排膿したり、手術により壊死部分を切除し徹底的な排膿目的でチューブを数本挿入します。 あわせてがあれば胆嚢(たんのう)摘出術をおこないます。 いちばん大切なことは、手術を必要とするほかの急性の腹部の病気と区別することです。

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