アスカ エヴァ 死亡。 冷却期間

【エヴァンゲリオン】アスカが男性ファンに好かれる4つの理由

アスカ エヴァ 死亡

第一話 赤い空。 赤い空。 雲一つなく、囀る鳥たちが消え、太陽も月も星も忘れた空。 赤い大地。 命ある者たちが去り、その痕跡だけが残った大地。 赤い海。 何もない世界。 無機質な物だけの世界。 ほんの一握りだけの人間が望み、生まれた世界。 その世界にただ一人、僕だけが生きていた。 僕だけが孤独の命を持っていた。 第一話 ゼツボウノハテニ あのサードインパクトが起きてから、どれくらいの日々が経ったのだろうか。 シンジは誰もいない廃墟を一人歩いていた。 シンジとアスカだけが赤い世界に取り残されたが、シンジはみんなが帰ってくると信じて、ケガを負ったアスカを必死に看病し生きる努力をした。 だがシンジが数えただけでも半年。 その間、シンジ達は誰にも会う事はなかった。 アスカが負傷していたため自由に移動する事が出来ない事を差し引いても、第三新東京市に二人以外の人影はおろか生き物の姿を見る事はなかった。 そんな状態が一年も続くようになった時、 『誰も戻ってこないのかもしれない』 そんな絶望をシンジは抱くようになっていたが、それでも懸命に生きようとしていた。 それはアスカがいたから。 幸い人は居なくなったが、その生活に必要な物までが消える事はなかった。 サードインパクト時の被害で街は廃墟のようになっていたが、缶詰などの保存食があちこちで見つかった。 服なども街の服や等を回れば手に入れることが出来た。 気温も住み心地の良い温度を保ったまま、不思議と変わる事がなかった。 また地軸がずれたのかもしれない。 いろいろな理由から生活する事は不可能ではなく、なんとか二人は生き抜いてくことができた。 他にもアスカを治療する為の道具も手にいれる事が出来た。 ただその潰れた目と裂けてしまった腕を治せるような技術がシンジに無い為に、一生をそのままになってしまう。 そのアスカとの生活もシンジにとっては苦痛が付き纏うものでしかなかった。 原因はアスカの態度。 アスカとはサードインパクト以来言葉を交わしていない。 アスカがこの赤い世界に現れたのは自分の所為だと理解しているシンジ。 自分の他人を求める心がアスカを連れてきたのだと、サードインパクト直後に出会った綾波にも教えてもらっていた。 だから罵られる事、罵倒される事、あるいは暴力を振るわれる事も覚悟していた。 逆にその事によって、アスカが生きる気力を持ってくれるなら良いとも考えていた。 自分も声をかけてもらえる、意識してもらえる事で生きる気力が出来るとも考えていた。 だが実際は違った。 あの時の言葉。 アスカの首をしめてしまい、涙を流していた時に聞かされた言葉。 『きもちわるい』 それが最後に交わした言葉になってしまう。 その後、アスカはその瞳に何も映さなかった。 くるくるとよく変わった表情は、無くしてきたみたいに現れなくなった。 何も喋らず、何も見ず一日中LCLの海を眺めて一日を過ごす。 シンジが話しかけても見ようともしない。 自分以外、誰もいないかの様な雰囲気と態度を取っている。 LCLの海辺から動こうともしない。 シンジが取ってきた食料は気づいたら無くなっていたので、食事を取る事はしていたらしいが・・・。 一度、シンジが食料などを捜しに行き、戻るのが遅くなってしまった時、アスカが誰かと話をしている様子を目撃した。 『誰かが戻ってきたのかもしれない!』 シンジは歓喜してアスカの元へ走りよったが、そこには誰もいなかった。 ただ虚空に話しかけるアスカがいるだけだった。 それも表情を動かさずに、無表情に言葉をつむぐアスカが。 それからシンジは必死になり、アスカに自分を認識してもらおうと話しかけた。 アスカが怒るような事も、普段なら自分が言うはずも無い言葉も。 それこそ思い浮かぶだけアスカに話しつづける。 それを二週間ほど続けたが、依然アスカはどんな反応も示さなかった。 どんどん深い絶望に突き落とされていくシンジは、最後の手段に出た。 それはアスカに乱暴をする事。 もちろん最後までするつもりは無かった。 それ以前に、ここまですればアスカも目を覚まし殴るなり何なりする事で、最後までいかないだろうとシンジは考えていた。 だが・・・その結果。 とても大きな絶望と孤独の恐怖をシンジに与えるだけであった。 なんの反応も示さなかったのだ、アスカは。 ただ与えられる食料を、食べて肉体を維持する人形と化していたのだ。 決して自分がアスカに認識してもらえない絶望と恐怖を突きつけられながらも、シンジは生きる努力を怠らなかった。 これは自分への罰なのかもしれない。 どこまでも孤独に生きていかなければならないのかもしれない。 でもアスカは生きている。 その意識はどうであれ、ここに生きて存在している。 いつか目覚めるまで、アスカを死なせるわけにはいかない。 絶望の中で得た使命感。 それは自分が生きるために、勝手に作り出した自己満足かもしれなかった。 そう考えもしたが、シンジはその使命感にすがり付いて必死に生きた。 アスカと二人で。 だがそれも長くは続かなかった。 アスカの体長が急変した。 食事を取るが、やせ衰えていく一方になった。 シンジが必死に食料を手に入れ、アスカが居なくなる恐怖と戦いながらも看病を続けたが一向に回復する様子も無く、サードインパクトから二年目・・・アスカは息を引き取った。 一度もシンジを、シンジとして見ずに。 一度も言葉を交わす事無く。 本当の意味でシンジが独りになった瞬間だった。 それから一週間後、シンジは第三新東京市を離れていた。 沢山の食料、衣類、地図、生活に必要な最低限の道具。 それらを街中で見つけた、十分動かせるエレカーに乗せ町を出た。 外の世界には誰かが居るかもしれない。 他の町には戻ってきた人々が生活しているかもしれない。 ・・・・・アスカが死んだのだから、代わりの人が戻ってきているかもしれない・・・。 そう考えて、初めての車の運転に戸惑いながらも街を出た。 生きる目標が欲しかった。 生きる目的が欲しかった。 たった一人で、話しかけてくれる人もいない、見てくれる人もいない、自分の目に映る人もいない。 だから生きる支えになるような物が欲しかった。 しかし、その旅はシンジに絶望をいやほど味あわせるだけだった。 街の外には何も無かった。 無機質な物だけが視界を埋めていた。 動物とかは会えないかもしれないと考えていた。 でも植物ならば、そう考えていた。 もし植物の苗を見つけたら、育ててみようと考えていた。 自分以外の成長する命。 それを見ることが出来るのなら、動物でなくても良い。 植物でも構わなかった。 だがその願いをあざ笑うかのごとく、シンジの目前に広がったのは地肌の見える山達。 どこまでも緑が無い山達。 気が狂いそうになる中、それを必死で押し込め車を進めた。 他の命を探す旅を続けた。 ある街で話し声が聞こえた。 喜び勇んで探したが、それはAIが組み込まれたおもちゃだった。 別の街で公園を見つけた。 嬉しさの余り涙を流しながら駆け寄ると、それは人工物だけで作られた偽りの緑の公園だった。 またある街で、ネットに繋げる事が出来る壊れていないパソコンを見つけた。 すぐさまネットで不特定多数の人物にメールを送った・・・・希望と共に。 そして三日待って帰ってきたのは絶望だった。 海辺の街にあった水族館を訪れた事もあった。 水中の生物なら、あるいは原始生物ならば・・・。 だが水槽は赤い水で埋め尽くされ、泳ぎ回る命は存在しなかった。 そしてサードインパクトから四年経ったとき、とうとうシンジは認めた。 この世界で生きているのは、命を持っているのは自分だけだ・・・と。 カラン・・・。 つま先で蹴った小石の転がる音が辺りに響いていく。 風も無く、なんの音もしない。 あるのは自分が起こす音だけ。 シンジは第三新東京市に戻ってきていた。 すべてが始まった街へ。 「ここを出て二年間・・・・・・・・結局誰も・・・・何も見つける事はできなかったな」 廃墟と化した街を見るシンジの瞳は、暗く濁っている。 絶望が渦を巻き、光さえも飲み込む闇へと化していた。 「はは・・・・・ははははっ。 僕だけなんだ・・・・・・・世界で生きているのは僕だけだったんだ。 誰もいない、何もいない。 僕だけの世界・・・・」 疲れ果てた様にアスファルトに膝を突く。 「これが・・・・・・こんなモノが補完計画だったの?こんなモノが人間達の心の隙間を埋めるモノだったの?」 ポツリ・・・・・・ポツリ・・・。 流れ落ちる涙が、地面に模様を描いていく。 「だったらどうして・・・・・・どうして・・・・・・・・・どうして僕は寂しいのさ!」 絶叫が街中に木霊する。 「どうして僕だけここにいるんだよ!どうして僕だけこんなに苦しまなくちゃいけないんだよ!!どうして僕だけが補完されずに、苦しまなくちゃいけないんだよ!!!」 涙で濡れた顔を空に向け絶叫する。 「これは罰なの?今まで回りの人達に迷惑をかけた罰なの?サードインパクトで世界中の人を殺した罰なの!!」 「確かに僕はずるかった!卑怯だった!臆病だったし、自分の事だけしか考えてこなかった!僕がもっとしっかりしていれば世界中の人は死ななかったかもしれなかったさ!!」 「だからと言ってこんな罰を受けなくちゃいけないの!?僕だけが罰を受けなくちゃいけないの!?ズルイ人は僕以外にもいる!僕より卑怯な人は沢山いる!臆病者だって、自分だけの事しか考えない人だって沢山いたんだ!!なのに僕だけがこんな・・・こんな罰を受けなくちゃいけないの!?」 「サードインパクトを起こしたのだってそうさ!僕は利用されていた!道具にされていたんだ!周りの人に!周りの大人達に!・・・・父さんに!!サードインパクトを起こした罪は僕だけじゃないはずだ!!」 「なのにどうして僕だけが苦しまなくちゃいけないんだよ!僕が罰を受けるんだったら、父さんたちも!僕を道具にした父さんやリツコさん!僕を利用して戦わせていたミサトさん!僕にサードインパクトを起こさせた委員会の人達だって罰を受けなくちゃいけないはずだ!!」 「どうして僕だけなんだよ・・・・・・どうして僕だけ苦しむんだよ。 どうしてみんな僕を置いていくんだよ・・・」 「こんな苦しみを僕が受けるのも、みんなの所為だ・・・・・・みんなが悪いんだ・・・」 「父さんの所為だ。 僕を捨てて、僕を道具としてしか見なかった父さんの所為だ!」 「ミサトさんの所為だ。 僕を利用して、戦わせ、復讐の道具にして、死ぬ事も許さなかったミサトさんの所為だ!」 「リツコさんも、加持さんも、マヤさんも青葉さんも日向さんも!みんな、みんなみんなみんな!」 「アスカも悪いんだ!僕は悪いことをしたさ、でもアスカだって悪いんだ!僕を見なかった!僕を認めてくれなかった!判ってくれなかった!それなのに自分の事を判らせようとしたアスカも悪いんだ!」 「カヲル君も悪いんだ!僕を好きだと言ってくれたくせに!僕に会うために生まれてきたって言ってくれたくせに!僕を裏切って!僕に殺させた!!カヲル君が悪いんだ!!」 「母さん・・・母さんも悪いんだ!すべてのきっかけを作り出した母さん!僕にサードインパクトを起こさせる原因を作り出した母さん!人の生きた証なんかを残すために周りのみんなを!僕を!すべてを利用した母さんも悪いんだ!」 「そして綾波・・・・・・。 仲良くなれると、判り合えるかもしれないって思ったのに、歩み寄れるかもしれないって思ったのに・・・・。 最後に・・・・最後に僕の声に答えて来てくれた。 でもこんな世界を僕に残した。 綾波も・・・・・・・・・・・・・・悪いんだ」 空を仰いで涙を流しながら叫んでいたが、レイの事を呟いて俯く。 アスファルトに両手を突いて頭を垂れる。 「・・・・・・・・いやだ」 呟いた声には、狂った響きが混ざり始めていた。 「いやだ、いやだ!いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!!!!」 ゴッ! 額を思いっきり地面に叩きつけた。 「こんなのもういやだ!!」 ゴッ! 再び叩きつける。 容赦なく、躊躇もないその行為に額から血が溢れてきた。 「もういやだ!一人はいやだ!寂しいのはいやだ!苦しいのはいやだ!」 ゴッ! 三度叩きつける。 「死にたい!もう死にたい!死にたい死にたい死にたい死にたい!!」 ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ! 何度も打ち付けて、額はすでに割れて血まみれになっている。 「もう!生きていたくないんだー!!」 一際強く頭を叩きつけようとした時、それを止める力が加わった。 「え?・・・」 それは肩に置かれた白い手。 細く頼りなさそうな、けれども美しい手。 「やめて・・・・・・碇君」 「あや・・・・なみ?」 「もうやめて。 自分を傷つけるのはダメ」 レイだった。 サードインパクトの時、シンジの前に現れてそれ以降姿を見せなかった、いなくなったレイだった。 その表情は、シンジがよく見ていた無表情なものではなく、今にも泣きそうな表情だった。 「こんなに、血が出てる」 そっとシンジの額、傷口に唇を寄せる。 それだけで痛みは引いていき、傷が治った。 だがシンジには、そんな事は今関係なかった。 目の前に自分以外の命を持つ者がいるのだ。 「綾波・・・・どうして・・・」 「碇君が呼んでくれたから」 「僕・・・・が?」 「ええ。 碇君が呼んでくれたから・・・・・私は来たの」 じっと見つめるシンジの視線に、すこし頬を染めながら答える。 自分が呼んだ。 判らなかったし、理解しようとは思わなかった。 ただ目の前にレイがいる。 それだけが嬉しかった。 「あや・・・なみ・・・・・・・あやなみ・・・・・綾波・・・綾波綾波綾波綾波綾波綾波綾波ー!!!!!」 「・・・碇君」 涙を流しながらしがみついてくるシンジを、嬉しそうに、幸せそうに受け止めるレイ。 その表情は幸せを映していた。 「ねえ綾波・・・・・・ずっと一緒にいてくれないの?」 シンジは自分の腕の中で幸せそうなレイにそっと尋ねた。 「それは・・・・・・・・・出来ないの・・・・・・・・ごめんなさい」 幸せな表情から、一転して辛そうなものへと変わる。 「どうして!?どうしてだよ!僕は綾波さえ・・・・綾波さえいてくれたらそれだけで・・・・それだけでいいのに!」 ガバッと身を起こし、美しい裸体を見せるレイを見つめる。 否、睨みつけた。 「・・・・・・・・・時間を戻す事は出来るわ」 レイから帰ってきたのはシンジの問いの答えではなく、別の物だった。 「え?」 「時間をさかのぼり、すべてをやり直す事はできるわ。 私はこの世界を維持しなくてはならない、だから碇君の傍に居続けるわけにはいかないの」 シンジの視線を真っ向から受け止め、伝えていく。 「でも時間をさかのぼれば再びあの時へ、碇君がこの街へ来た瞬間からはじめる事が出来る」 「初めから・・・・・・僕がここに来た時から・・・・・」 「そう・・・・・・・・・・碇君が望みさえすればそれが出来るわ」 「僕が望めば・・・・・・・」 その言葉を聞いたきりシンジは考え込む様に俯いた。 もど・・・れる? 時間を? 戻れるの? あの時に? ・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・ でも・・・ 戻ったって・・・ 戻ってもまた戦わされるだけで また道具にされて また利用されて また憎まれて また疎まれて 傷つけて、傷つけられて 繰り返すだけ・・・・・・ 僕にはそれを回避する術も 良い方向へ導く知恵もない・・・・・・ また、この孤独を味わう事になるだけ・・・・・ 辛い目にあうだけ 寂しい思いをするだけ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ でも ここに残っても 僕は一人・・・・・・ 綾波は傍に居てくれない 温もりをくれたのも一時だけ 僕の前から居なくなる こんな こんな孤独と 寂しさしか残らない・・・ ・・ ・・・・ ・・・・・・ なんだ 同じじゃないか どっちにしても変わらない なにも・・・・・・・変わらない・・・・・ ・・ ・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ くくっ くくくくくく・・・ あはっ あははははははははははははは・・・ いいよ 戻ろう 戻ってあげるよ あの時 あの場所 あのナカに・・・・・ そして教えてあげるんだ 僕が・・・ 僕がどれくらい苦しんだかを 僕がどんなに寂しかったかを 孤独と 寂しさを みんなにも教えてあげるんだ だから・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・・・ モドロウ 「判ったよ・・・・・・・戻るよ」 「・・・碇君」 「あの時に戻るよ。 戻ってやり直すんだ、この世界がどんなに寂しいかどんなに孤独なのか。 それをみんなに教えてあげるんだ、そうすればきっとやり直せる」 そう言って見せた笑みは、あの頃の優しい笑みほどではなかったが綺麗な笑顔だった。 「わかったわ。 私の力で、碇君をあの時間へ飛ばすわ」 「うん・・・・・あっ」 「・・・どうしたの?」 「お願いがあるんだ」 「なに?」 「僕にも・・・・その、ATフィールドの使い方を教えてくれないかな?」 「え?・・・・・・どうして」 「ATフィールドがあれば、いざと言う時守れるから・・・・・・・ダメ、かな?」 「・・・・・・・・・・・碇君は人間よ。 だからATフィールドを作る事は出来ないの」 「そう・・・・」 「・・・・・・・・だから私の力を分けてあげるわ」 「え・・・」 「私の力を持てば、人間でもATフィールドを操れる。 それに他にも出来る事が出てくるはずだから・・・」 「・・・・・・ありがとう、綾波」 「・・・・・・・・目を・・・・閉じて」 「ん・・・」 目を閉じたシンジの唇に、柔らかく暖かい感触が一瞬だけ触れる。 「・・・・・綾波?」 「他にも力を分ける方法はあったけど・・・・・・・こう、したかったから・・・」 「・・・うん、別に構わないよ」 「・・・・・・これで碇君もATフィールドが使えるようになったわ。 使い方はもう判っていると思うから」 「・・・・・・・・・うん、大丈夫みたいだ。 「ありがとう、綾波。 「チャンス?」 「そう、チャンスさ・・・・・・・・・復讐のね」 「ふく・・・しゅう?」 「そうさ。 僕にこんな孤独と寂しさを押し付けて、世界中の人を殺させた父さんや母さん、ミサトさんにリツコさん達・・・・・ネルフにね」 「そ、そんな・・・」 シンジからの告白にレイの顔は青ざめていく。 「ネルフの大人達だけじゃないよ?僕を受け入れず、最後まで拒絶して、絶望と孤独を僕一人に押し付けていったアスカにも復讐をするんだ」 「セカンド・・・にも?」 「カヲル君にもだよ?だって、僕を好きだと言っておきながら、その僕に好きな人を殺させる苦しみを置いていったんだから・・・」 「どう・・・して・・・」 青い顔で唇を震わせているレイを見て、 (こんな時でもレイは綺麗なんだね?・・・・・・僕が知っている中で一番感情が出ているや) と場違いな感じの感想を持つ。 「それにね・・・・・・・・綾波、君にも復讐をするんだ」 「わ・・・たし?」 「そうだよ」 「な・・・ぜ」 この言葉を聞いたとき、レイの目が決壊し透明な涙が流れ出した。 「だって僕の傍に居てくれないじゃないか。 どんなに願っても、僕の傍に居てくれないじゃないか。 結局、綾波も僕に孤独と、寂しさを残していくだけなんだ。 僕よりも世界の方が大切なんだ。 だから・・・・・君にも復讐してあげるよ」 もともと白い顔だったレイが真っ青になっている。 小刻みに震えながら首を小さく横に振る。 「ちが・・・う。 僕の・・・・・・・好きな人」 言い終わると同時に、シンジの周りから一切の光が消えた。 最後に、手を伸ばしてシンジを求めるレイの姿をその目に焼き付けながら・・・・・・。 第一話 ゼツボウノハテニ 完 どうもKOUです。 まあ、ここから繰り返しなので大丈夫だとは思いますが・・・。 この話ですが、読んで判るようにダークです。 シンジが復讐に走ります。 書いててゾクゾクしてきました(^^; こんなの書いて見たかったんですよ〜。 でも、なんですね〜。 どうなるんでございましょ? 今後に期待しててくださいね? とりあえず、次は第三使徒だな・・・・・。 でもこれで連載モノが四つ目・・・・・・続けていけるんだろうか?.

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エヴァンゲリオン破ネタバレあらすじ!アスカ死亡でサードインパクト?

アスカ エヴァ 死亡

第一話 赤い空。 赤い空。 雲一つなく、囀る鳥たちが消え、太陽も月も星も忘れた空。 赤い大地。 命ある者たちが去り、その痕跡だけが残った大地。 赤い海。 何もない世界。 無機質な物だけの世界。 ほんの一握りだけの人間が望み、生まれた世界。 その世界にただ一人、僕だけが生きていた。 僕だけが孤独の命を持っていた。 第一話 ゼツボウノハテニ あのサードインパクトが起きてから、どれくらいの日々が経ったのだろうか。 シンジは誰もいない廃墟を一人歩いていた。 シンジとアスカだけが赤い世界に取り残されたが、シンジはみんなが帰ってくると信じて、ケガを負ったアスカを必死に看病し生きる努力をした。 だがシンジが数えただけでも半年。 その間、シンジ達は誰にも会う事はなかった。 アスカが負傷していたため自由に移動する事が出来ない事を差し引いても、第三新東京市に二人以外の人影はおろか生き物の姿を見る事はなかった。 そんな状態が一年も続くようになった時、 『誰も戻ってこないのかもしれない』 そんな絶望をシンジは抱くようになっていたが、それでも懸命に生きようとしていた。 それはアスカがいたから。 幸い人は居なくなったが、その生活に必要な物までが消える事はなかった。 サードインパクト時の被害で街は廃墟のようになっていたが、缶詰などの保存食があちこちで見つかった。 服なども街の服や等を回れば手に入れることが出来た。 気温も住み心地の良い温度を保ったまま、不思議と変わる事がなかった。 また地軸がずれたのかもしれない。 いろいろな理由から生活する事は不可能ではなく、なんとか二人は生き抜いてくことができた。 他にもアスカを治療する為の道具も手にいれる事が出来た。 ただその潰れた目と裂けてしまった腕を治せるような技術がシンジに無い為に、一生をそのままになってしまう。 そのアスカとの生活もシンジにとっては苦痛が付き纏うものでしかなかった。 原因はアスカの態度。 アスカとはサードインパクト以来言葉を交わしていない。 アスカがこの赤い世界に現れたのは自分の所為だと理解しているシンジ。 自分の他人を求める心がアスカを連れてきたのだと、サードインパクト直後に出会った綾波にも教えてもらっていた。 だから罵られる事、罵倒される事、あるいは暴力を振るわれる事も覚悟していた。 逆にその事によって、アスカが生きる気力を持ってくれるなら良いとも考えていた。 自分も声をかけてもらえる、意識してもらえる事で生きる気力が出来るとも考えていた。 だが実際は違った。 あの時の言葉。 アスカの首をしめてしまい、涙を流していた時に聞かされた言葉。 『きもちわるい』 それが最後に交わした言葉になってしまう。 その後、アスカはその瞳に何も映さなかった。 くるくるとよく変わった表情は、無くしてきたみたいに現れなくなった。 何も喋らず、何も見ず一日中LCLの海を眺めて一日を過ごす。 シンジが話しかけても見ようともしない。 自分以外、誰もいないかの様な雰囲気と態度を取っている。 LCLの海辺から動こうともしない。 シンジが取ってきた食料は気づいたら無くなっていたので、食事を取る事はしていたらしいが・・・。 一度、シンジが食料などを捜しに行き、戻るのが遅くなってしまった時、アスカが誰かと話をしている様子を目撃した。 『誰かが戻ってきたのかもしれない!』 シンジは歓喜してアスカの元へ走りよったが、そこには誰もいなかった。 ただ虚空に話しかけるアスカがいるだけだった。 それも表情を動かさずに、無表情に言葉をつむぐアスカが。 それからシンジは必死になり、アスカに自分を認識してもらおうと話しかけた。 アスカが怒るような事も、普段なら自分が言うはずも無い言葉も。 それこそ思い浮かぶだけアスカに話しつづける。 それを二週間ほど続けたが、依然アスカはどんな反応も示さなかった。 どんどん深い絶望に突き落とされていくシンジは、最後の手段に出た。 それはアスカに乱暴をする事。 もちろん最後までするつもりは無かった。 それ以前に、ここまですればアスカも目を覚まし殴るなり何なりする事で、最後までいかないだろうとシンジは考えていた。 だが・・・その結果。 とても大きな絶望と孤独の恐怖をシンジに与えるだけであった。 なんの反応も示さなかったのだ、アスカは。 ただ与えられる食料を、食べて肉体を維持する人形と化していたのだ。 決して自分がアスカに認識してもらえない絶望と恐怖を突きつけられながらも、シンジは生きる努力を怠らなかった。 これは自分への罰なのかもしれない。 どこまでも孤独に生きていかなければならないのかもしれない。 でもアスカは生きている。 その意識はどうであれ、ここに生きて存在している。 いつか目覚めるまで、アスカを死なせるわけにはいかない。 絶望の中で得た使命感。 それは自分が生きるために、勝手に作り出した自己満足かもしれなかった。 そう考えもしたが、シンジはその使命感にすがり付いて必死に生きた。 アスカと二人で。 だがそれも長くは続かなかった。 アスカの体長が急変した。 食事を取るが、やせ衰えていく一方になった。 シンジが必死に食料を手に入れ、アスカが居なくなる恐怖と戦いながらも看病を続けたが一向に回復する様子も無く、サードインパクトから二年目・・・アスカは息を引き取った。 一度もシンジを、シンジとして見ずに。 一度も言葉を交わす事無く。 本当の意味でシンジが独りになった瞬間だった。 それから一週間後、シンジは第三新東京市を離れていた。 沢山の食料、衣類、地図、生活に必要な最低限の道具。 それらを街中で見つけた、十分動かせるエレカーに乗せ町を出た。 外の世界には誰かが居るかもしれない。 他の町には戻ってきた人々が生活しているかもしれない。 ・・・・・アスカが死んだのだから、代わりの人が戻ってきているかもしれない・・・。 そう考えて、初めての車の運転に戸惑いながらも街を出た。 生きる目標が欲しかった。 生きる目的が欲しかった。 たった一人で、話しかけてくれる人もいない、見てくれる人もいない、自分の目に映る人もいない。 だから生きる支えになるような物が欲しかった。 しかし、その旅はシンジに絶望をいやほど味あわせるだけだった。 街の外には何も無かった。 無機質な物だけが視界を埋めていた。 動物とかは会えないかもしれないと考えていた。 でも植物ならば、そう考えていた。 もし植物の苗を見つけたら、育ててみようと考えていた。 自分以外の成長する命。 それを見ることが出来るのなら、動物でなくても良い。 植物でも構わなかった。 だがその願いをあざ笑うかのごとく、シンジの目前に広がったのは地肌の見える山達。 どこまでも緑が無い山達。 気が狂いそうになる中、それを必死で押し込め車を進めた。 他の命を探す旅を続けた。 ある街で話し声が聞こえた。 喜び勇んで探したが、それはAIが組み込まれたおもちゃだった。 別の街で公園を見つけた。 嬉しさの余り涙を流しながら駆け寄ると、それは人工物だけで作られた偽りの緑の公園だった。 またある街で、ネットに繋げる事が出来る壊れていないパソコンを見つけた。 すぐさまネットで不特定多数の人物にメールを送った・・・・希望と共に。 そして三日待って帰ってきたのは絶望だった。 海辺の街にあった水族館を訪れた事もあった。 水中の生物なら、あるいは原始生物ならば・・・。 だが水槽は赤い水で埋め尽くされ、泳ぎ回る命は存在しなかった。 そしてサードインパクトから四年経ったとき、とうとうシンジは認めた。 この世界で生きているのは、命を持っているのは自分だけだ・・・と。 カラン・・・。 つま先で蹴った小石の転がる音が辺りに響いていく。 風も無く、なんの音もしない。 あるのは自分が起こす音だけ。 シンジは第三新東京市に戻ってきていた。 すべてが始まった街へ。 「ここを出て二年間・・・・・・・・結局誰も・・・・何も見つける事はできなかったな」 廃墟と化した街を見るシンジの瞳は、暗く濁っている。 絶望が渦を巻き、光さえも飲み込む闇へと化していた。 「はは・・・・・ははははっ。 僕だけなんだ・・・・・・・世界で生きているのは僕だけだったんだ。 誰もいない、何もいない。 僕だけの世界・・・・」 疲れ果てた様にアスファルトに膝を突く。 「これが・・・・・・こんなモノが補完計画だったの?こんなモノが人間達の心の隙間を埋めるモノだったの?」 ポツリ・・・・・・ポツリ・・・。 流れ落ちる涙が、地面に模様を描いていく。 「だったらどうして・・・・・・どうして・・・・・・・・・どうして僕は寂しいのさ!」 絶叫が街中に木霊する。 「どうして僕だけここにいるんだよ!どうして僕だけこんなに苦しまなくちゃいけないんだよ!!どうして僕だけが補完されずに、苦しまなくちゃいけないんだよ!!!」 涙で濡れた顔を空に向け絶叫する。 「これは罰なの?今まで回りの人達に迷惑をかけた罰なの?サードインパクトで世界中の人を殺した罰なの!!」 「確かに僕はずるかった!卑怯だった!臆病だったし、自分の事だけしか考えてこなかった!僕がもっとしっかりしていれば世界中の人は死ななかったかもしれなかったさ!!」 「だからと言ってこんな罰を受けなくちゃいけないの!?僕だけが罰を受けなくちゃいけないの!?ズルイ人は僕以外にもいる!僕より卑怯な人は沢山いる!臆病者だって、自分だけの事しか考えない人だって沢山いたんだ!!なのに僕だけがこんな・・・こんな罰を受けなくちゃいけないの!?」 「サードインパクトを起こしたのだってそうさ!僕は利用されていた!道具にされていたんだ!周りの人に!周りの大人達に!・・・・父さんに!!サードインパクトを起こした罪は僕だけじゃないはずだ!!」 「なのにどうして僕だけが苦しまなくちゃいけないんだよ!僕が罰を受けるんだったら、父さんたちも!僕を道具にした父さんやリツコさん!僕を利用して戦わせていたミサトさん!僕にサードインパクトを起こさせた委員会の人達だって罰を受けなくちゃいけないはずだ!!」 「どうして僕だけなんだよ・・・・・・どうして僕だけ苦しむんだよ。 どうしてみんな僕を置いていくんだよ・・・」 「こんな苦しみを僕が受けるのも、みんなの所為だ・・・・・・みんなが悪いんだ・・・」 「父さんの所為だ。 僕を捨てて、僕を道具としてしか見なかった父さんの所為だ!」 「ミサトさんの所為だ。 僕を利用して、戦わせ、復讐の道具にして、死ぬ事も許さなかったミサトさんの所為だ!」 「リツコさんも、加持さんも、マヤさんも青葉さんも日向さんも!みんな、みんなみんなみんな!」 「アスカも悪いんだ!僕は悪いことをしたさ、でもアスカだって悪いんだ!僕を見なかった!僕を認めてくれなかった!判ってくれなかった!それなのに自分の事を判らせようとしたアスカも悪いんだ!」 「カヲル君も悪いんだ!僕を好きだと言ってくれたくせに!僕に会うために生まれてきたって言ってくれたくせに!僕を裏切って!僕に殺させた!!カヲル君が悪いんだ!!」 「母さん・・・母さんも悪いんだ!すべてのきっかけを作り出した母さん!僕にサードインパクトを起こさせる原因を作り出した母さん!人の生きた証なんかを残すために周りのみんなを!僕を!すべてを利用した母さんも悪いんだ!」 「そして綾波・・・・・・。 仲良くなれると、判り合えるかもしれないって思ったのに、歩み寄れるかもしれないって思ったのに・・・・。 最後に・・・・最後に僕の声に答えて来てくれた。 でもこんな世界を僕に残した。 綾波も・・・・・・・・・・・・・・悪いんだ」 空を仰いで涙を流しながら叫んでいたが、レイの事を呟いて俯く。 アスファルトに両手を突いて頭を垂れる。 「・・・・・・・・いやだ」 呟いた声には、狂った響きが混ざり始めていた。 「いやだ、いやだ!いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!!!!」 ゴッ! 額を思いっきり地面に叩きつけた。 「こんなのもういやだ!!」 ゴッ! 再び叩きつける。 容赦なく、躊躇もないその行為に額から血が溢れてきた。 「もういやだ!一人はいやだ!寂しいのはいやだ!苦しいのはいやだ!」 ゴッ! 三度叩きつける。 「死にたい!もう死にたい!死にたい死にたい死にたい死にたい!!」 ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ! 何度も打ち付けて、額はすでに割れて血まみれになっている。 「もう!生きていたくないんだー!!」 一際強く頭を叩きつけようとした時、それを止める力が加わった。 「え?・・・」 それは肩に置かれた白い手。 細く頼りなさそうな、けれども美しい手。 「やめて・・・・・・碇君」 「あや・・・・なみ?」 「もうやめて。 自分を傷つけるのはダメ」 レイだった。 サードインパクトの時、シンジの前に現れてそれ以降姿を見せなかった、いなくなったレイだった。 その表情は、シンジがよく見ていた無表情なものではなく、今にも泣きそうな表情だった。 「こんなに、血が出てる」 そっとシンジの額、傷口に唇を寄せる。 それだけで痛みは引いていき、傷が治った。 だがシンジには、そんな事は今関係なかった。 目の前に自分以外の命を持つ者がいるのだ。 「綾波・・・・どうして・・・」 「碇君が呼んでくれたから」 「僕・・・・が?」 「ええ。 碇君が呼んでくれたから・・・・・私は来たの」 じっと見つめるシンジの視線に、すこし頬を染めながら答える。 自分が呼んだ。 判らなかったし、理解しようとは思わなかった。 ただ目の前にレイがいる。 それだけが嬉しかった。 「あや・・・なみ・・・・・・・あやなみ・・・・・綾波・・・綾波綾波綾波綾波綾波綾波綾波ー!!!!!」 「・・・碇君」 涙を流しながらしがみついてくるシンジを、嬉しそうに、幸せそうに受け止めるレイ。 その表情は幸せを映していた。 「ねえ綾波・・・・・・ずっと一緒にいてくれないの?」 シンジは自分の腕の中で幸せそうなレイにそっと尋ねた。 「それは・・・・・・・・・出来ないの・・・・・・・・ごめんなさい」 幸せな表情から、一転して辛そうなものへと変わる。 「どうして!?どうしてだよ!僕は綾波さえ・・・・綾波さえいてくれたらそれだけで・・・・それだけでいいのに!」 ガバッと身を起こし、美しい裸体を見せるレイを見つめる。 否、睨みつけた。 「・・・・・・・・・時間を戻す事は出来るわ」 レイから帰ってきたのはシンジの問いの答えではなく、別の物だった。 「え?」 「時間をさかのぼり、すべてをやり直す事はできるわ。 私はこの世界を維持しなくてはならない、だから碇君の傍に居続けるわけにはいかないの」 シンジの視線を真っ向から受け止め、伝えていく。 「でも時間をさかのぼれば再びあの時へ、碇君がこの街へ来た瞬間からはじめる事が出来る」 「初めから・・・・・・僕がここに来た時から・・・・・」 「そう・・・・・・・・・・碇君が望みさえすればそれが出来るわ」 「僕が望めば・・・・・・・」 その言葉を聞いたきりシンジは考え込む様に俯いた。 もど・・・れる? 時間を? 戻れるの? あの時に? ・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・ でも・・・ 戻ったって・・・ 戻ってもまた戦わされるだけで また道具にされて また利用されて また憎まれて また疎まれて 傷つけて、傷つけられて 繰り返すだけ・・・・・・ 僕にはそれを回避する術も 良い方向へ導く知恵もない・・・・・・ また、この孤独を味わう事になるだけ・・・・・ 辛い目にあうだけ 寂しい思いをするだけ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ でも ここに残っても 僕は一人・・・・・・ 綾波は傍に居てくれない 温もりをくれたのも一時だけ 僕の前から居なくなる こんな こんな孤独と 寂しさしか残らない・・・ ・・ ・・・・ ・・・・・・ なんだ 同じじゃないか どっちにしても変わらない なにも・・・・・・・変わらない・・・・・ ・・ ・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ くくっ くくくくくく・・・ あはっ あははははははははははははは・・・ いいよ 戻ろう 戻ってあげるよ あの時 あの場所 あのナカに・・・・・ そして教えてあげるんだ 僕が・・・ 僕がどれくらい苦しんだかを 僕がどんなに寂しかったかを 孤独と 寂しさを みんなにも教えてあげるんだ だから・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・・・ モドロウ 「判ったよ・・・・・・・戻るよ」 「・・・碇君」 「あの時に戻るよ。 戻ってやり直すんだ、この世界がどんなに寂しいかどんなに孤独なのか。 それをみんなに教えてあげるんだ、そうすればきっとやり直せる」 そう言って見せた笑みは、あの頃の優しい笑みほどではなかったが綺麗な笑顔だった。 「わかったわ。 私の力で、碇君をあの時間へ飛ばすわ」 「うん・・・・・あっ」 「・・・どうしたの?」 「お願いがあるんだ」 「なに?」 「僕にも・・・・その、ATフィールドの使い方を教えてくれないかな?」 「え?・・・・・・どうして」 「ATフィールドがあれば、いざと言う時守れるから・・・・・・・ダメ、かな?」 「・・・・・・・・・・・碇君は人間よ。 だからATフィールドを作る事は出来ないの」 「そう・・・・」 「・・・・・・・・だから私の力を分けてあげるわ」 「え・・・」 「私の力を持てば、人間でもATフィールドを操れる。 それに他にも出来る事が出てくるはずだから・・・」 「・・・・・・ありがとう、綾波」 「・・・・・・・・目を・・・・閉じて」 「ん・・・」 目を閉じたシンジの唇に、柔らかく暖かい感触が一瞬だけ触れる。 「・・・・・綾波?」 「他にも力を分ける方法はあったけど・・・・・・・こう、したかったから・・・」 「・・・うん、別に構わないよ」 「・・・・・・これで碇君もATフィールドが使えるようになったわ。 使い方はもう判っていると思うから」 「・・・・・・・・・うん、大丈夫みたいだ。 「ありがとう、綾波。 「チャンス?」 「そう、チャンスさ・・・・・・・・・復讐のね」 「ふく・・・しゅう?」 「そうさ。 僕にこんな孤独と寂しさを押し付けて、世界中の人を殺させた父さんや母さん、ミサトさんにリツコさん達・・・・・ネルフにね」 「そ、そんな・・・」 シンジからの告白にレイの顔は青ざめていく。 「ネルフの大人達だけじゃないよ?僕を受け入れず、最後まで拒絶して、絶望と孤独を僕一人に押し付けていったアスカにも復讐をするんだ」 「セカンド・・・にも?」 「カヲル君にもだよ?だって、僕を好きだと言っておきながら、その僕に好きな人を殺させる苦しみを置いていったんだから・・・」 「どう・・・して・・・」 青い顔で唇を震わせているレイを見て、 (こんな時でもレイは綺麗なんだね?・・・・・・僕が知っている中で一番感情が出ているや) と場違いな感じの感想を持つ。 「それにね・・・・・・・・綾波、君にも復讐をするんだ」 「わ・・・たし?」 「そうだよ」 「な・・・ぜ」 この言葉を聞いたとき、レイの目が決壊し透明な涙が流れ出した。 「だって僕の傍に居てくれないじゃないか。 どんなに願っても、僕の傍に居てくれないじゃないか。 結局、綾波も僕に孤独と、寂しさを残していくだけなんだ。 僕よりも世界の方が大切なんだ。 だから・・・・・君にも復讐してあげるよ」 もともと白い顔だったレイが真っ青になっている。 小刻みに震えながら首を小さく横に振る。 「ちが・・・う。 僕の・・・・・・・好きな人」 言い終わると同時に、シンジの周りから一切の光が消えた。 最後に、手を伸ばしてシンジを求めるレイの姿をその目に焼き付けながら・・・・・・。 第一話 ゼツボウノハテニ 完 どうもKOUです。 まあ、ここから繰り返しなので大丈夫だとは思いますが・・・。 この話ですが、読んで判るようにダークです。 シンジが復讐に走ります。 書いててゾクゾクしてきました(^^; こんなの書いて見たかったんですよ〜。 でも、なんですね〜。 どうなるんでございましょ? 今後に期待しててくださいね? とりあえず、次は第三使徒だな・・・・・。 でもこれで連載モノが四つ目・・・・・・続けていけるんだろうか?.

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アスカ エヴァ 死亡

作品によっては、子供が生まれて母親となっているものも少なくない。 注意事項 あくまで ファンによるであるため、注意されたし。 当項目における解説 当項目はpixivに於いては、特に氏の作品群が相当数見られる。 旧劇か新劇か、サードインパクトの後かなどは別として、使徒との戦争が終わった後の時間軸であり、シンジはネルフに於いてオペレータ服を着用する職種 (青葉や日向と同じく武官職であり拳銃携行を許可される職種=殉職率がかなり高い)に就いており、アスカは専業主婦として、家庭に入っているが・・・ 家事能力が欠落している模様である。 これで味音痴だったら目も当てられない大惨事だが正式なアナウンスはない。 シュウとミライという一男一女を儲けており、4人家族である事が描かれている。 尚このフォーマットは新世紀エヴァンゲリオンにおけるファンフィクションの最初期からよく見られる設定であり、比較的まともな人生を歩いている二人を描いたケースであろう。 関連イラスト pixivision• 2020-07-19 12:00:00• 2020-07-18 18:00:00• 2020-07-18 17:00:00• 2020-07-18 12:00:00• 2020-07-17 17:00:00 人気の記事• 更新された記事• 2020-07-19 15:59:02• 2020-07-19 15:58:52• 2020-07-19 15:58:30• 2020-07-19 15:57:58• 2020-07-19 15:57:51 新しく作成された記事• 2020-07-19 15:48:58• 2020-07-19 15:47:20• 2020-07-19 15:41:57• 2020-07-19 15:36:18• 2020-07-19 15:29:25•

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