提督 嫌われ ss。 【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】

新米提督苦労譚~艦娘たちに嫌われながらも元気に提督してます~

提督 嫌われ ss

」 長門との引き継ぎも無事終了した いくら人間が変わろうとも前任から受けた暴力や辱めが消えることは無い だから長門も俺に対してなんらかの反応を示すと思ったのだが……さすが長門と言わざるおえなかった 彼女はその昔『艦』として連合艦隊旗艦を務めただけあってどんな物事に対しても冷静沈着だった 長門自身の観察眼のお陰なのか俺がどんな男でどんな指揮をしてきたのか見定めたのか作業が終わる頃には提督として認めると断言してくれた。 俺は素直にそれを喜んだ いくら艦娘たちが人間不信に陥っていたとしてもこのように分かってくれる艦娘もいるということに まずは1人、ゆっくりと着実に彼女達の心を取り戻していこう。 爪痕 提督「とりあえず書類だけでは分からないことばかりだな…自分の足で確認しにいくとするか」 ー食堂ー 提督「…なんだこれは」 自分の鎮守府とのあまりの違いに驚きを隠せない これだけ大きな鎮守府なのだからさぞ食堂も広く充実しているものだと思っていたが机や椅子はもちろん明かりまでもがボロボロで廃墟のようになっていた 提督「こんなところで飯を食っていい働きができるわけがない…まずはここから変えていかねば」 提督「そういえばここには間宮と伊良湖は居ないのか…?」 提督「おーい、誰かいないのか! 」 間宮「は、はい! 」 間宮「す、すみません!! すみませんすみませんゆるしてください殴らないでください蹴らないでください」ガタガタ 提督「(しまった…)す、すまん!君に怒った訳では無いんだ!こちらこそ済まなかった!」フカブカ 間宮「ぇ…?」 提督「前任がいかに屑だったのかがわかって怒りが顕になっただけだ、すまん」 間宮「そ、そうでしたか…」ビクビク 提督「と、とにかく!俺が着任したからには今の食事状況と食堂はなんとかする!協力してくれるか 間宮」 間宮「…はい」 提督「とりあえず食料の配給に関してはあとで大本営に問い合わせて持ってきてもらうとして 問題はこの食堂の廃墟ぶりをなんとかしなければな」 間宮「基本的にこの鎮守府の補修維持は妖精さんが担当されているのですが前任の行いがあまりに非道なために妖精さんも1人残らずいなくなってしまって……」 提督「そうなのか…それじゃあ直しようがない……ん?」クイクイ 妖精「あなたがあたらしいていとくさんです?」 妖精「はわわ、なかなかかっこいいていとくさんなのです」 妖精「なにかおこまりですか?」 提督「あれ、妖精さんいるじゃないですか」 間宮(…え!? な、なんで妖精さんが…!? この鎮守府からはいなくなったはず…いや、確か心の綺麗さ尚且つ悪の感情などがない人間に対しては友好的と明石さんに聞いたことがあります…この提督は妖精さんにも好かれるほどの人格者ということ…?) 提督「妖精さん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど いいかな?」 妖精「なんでしょうか!」 妖精「われわれようせいはなんでもなおせるのです!」 妖精「ようせいさんにおまかせあれ!」 提督「じゃあこの廃墟みたいになってる食堂をリフォームしてくれるかな?もちろん終わったあとは甘いものでも用意しておくよ」 妖精「それくらいかんたんですよ!」 妖精「あまいもの…さすがていとくさんなのです」 妖精「ていとくさんのことすきになりました!」 提督「ははっ、ありがとね じゃあよろしく頼むよ」 妖精s「はーい!」 提督「よし、これで何とかなりそうかな」 間宮「あ、あの…」 提督「?どうしたんですか?」 間宮「本当にありがとうございます…なんとなくあなたが悪い人ではないことがわかってはいましたが心のどこかであなたを前任と同じ人間と思っていました でももう大丈夫です、間宮はあなたについて行きます! 」 提督「…そうですか、それは光栄です 食堂が直って再開できるようになったら美味しいご飯楽しみにしてます」 間宮「っ…はい!」ポロ 提督「…これで一つ問題解決か…」 提督「いや、まだ山ほど改善するところはある 気は抜けないぞ」 傷 提督「食堂があんなんじゃ入渠ドックや工廠は……考えるのをやめよう…」 提督「ひとまず入渠ドックの方へいってみるか」 ー鎮守府廊下ー 提督「長門から説明を受けた感じだとこの辺りだと思うのだが…」 …ウウ… 提督「な、なんだ…? 」バッ …イタイ… 提督「呻き声…?こっちから聞こえたな」 『医務室』 提督「ここか…?」ガチャ 提督「うっ…!? 」 地獄絵図 一言で表すには十分すぎる光景だった 元師が言っていた、入渠させていないと じゃあ損傷した艦娘はどうなる?どんなに沈みそうになっても帰ってきさえすれば直せる、でも入渠しなければ治らない 覚悟していたことではあるがさすがに堪える… それにしても腑に落ちないことがある 入渠を禁止していたのだから損傷したままなのは分かるが前任がいなくなり長門が艦隊運営をしているのだからすぐにでも入渠させるはず…一体どうなっているんだ… 「うぅ…痛い……」 提督「お、おい!大丈夫か」 「…?…あ、あなたは…」 提督「本日付で着任した提督だ!それよりどうして入渠で傷を癒さないんだ」 「…ドックは…壊れてて…妖精さんがいないから直せなくて…」 ドックが壊れている…?なんでドックが壊れているんだ…?まさか前任の目を盗んで入渠しようとするやつがいては困るから破壊した…なんてことじゃないだろうな……どっちにせよ妖精さんに直してもらわなければ 提督「お前ら、ちょっとまってろ 直ぐに直してもらってお前達の傷を癒してやるからな!」ダッ 提督「とりあえず入渠ドックを探さないと…っ…くそッ…バカでかいからどこに何があるかわかんねぇ!!!」カベドン 「あ、あの…」 提督「…なんだ!! 」 「ヒッ…にゅ、入渠ドックなら…そこの角を曲がった先に…すみません……」 提督「(またやってしまった…)そ、そうか!すまん 助かる!え、ぇーと…」 潮「駆逐艦…潮…です…」 提督「潮か!助かった!またあとでな!」ダッ 潮「…」 ー入渠ドックー 提督「おいおい…なんだこれ…」 電球が割れたのか破片が散らばり ドック内にはカビや酷いところでは崩れたりしていた ここまでくると壊れてない方がおかしいってくらいにはボロボロで 考えただけで頭痛が痛い… 提督「酷いってレベルでもないぞ…」 提督「とりあえず妖精さんを呼ばなければ…」 妖精「ていとくさんよびました?」 提督「うおっ!?」ビクッ 妖精「おんなのこをみておどろくなんてしつれいです」シクシク 妖精「まったくていとくさんてば おとめごころがわかってないのです」ジトメ 妖精「でもそんなていとくさんもすきです」ホワワ 提督「(なんか色々言ってるけど気にしてる場合じゃないな…)と、とにかく!君たちちょうどいい!艦娘たちがドックの損傷のせいで入渠出来なくて苦しんでいるんだ!なんとか直せないか!? 」 明石「は、はい!」 提督「それじゃあ 妖精さん明石のサポートよろしくね これ金平糖ね」ヒョイ 妖精s「「わ〜!!! 」」キラキラ 提督「俺は艦娘寮の方を見てくる 解体が終わり次第通常勤務に戻ってくれ」ガチャ 明石「…っ…はい、了解です!」 明石「(提督…)」 寮 提督「(時間はヒトヒトマルマル…間宮さんもそろそろ昼飯の準備始めたところか)さて、寮はどうなっているのか」 ー鎮守府廊下ー 長門「提督 どうしたのだ」 提督「長門か いやなに今のところ行ったところが全てろくなことになっていないからな艦娘寮の方の確認だ」 提督「(…だがちょうどいい さすがに今日着任したばかりのやつ 尚且つ前任の影響で人間に対する恐怖心がある艦娘たちがいるところにズカズカ入っていっては逆効果だな )」 提督「寮の方だが 長門から見て何を改善すべきだとおもう」 長門「部屋自体は問題ではない まずうちの艦娘たちは出撃が多すぎてろくに自分の部屋に戻ることも出来なかったからな」 長門「だが、その分部屋に何も無いのだ あるのは布団とはお世辞にも言えない布切れだけで雑魚寝だ これから出撃なども復帰することになれば必ず不調を来すと私は思う」 提督「わかった 妖精さんに頼ってばかりだが全部屋にベットなど家具1式を揃えてもらうよ」 長門「すまない そういえば入渠していた艦娘達が全員回復したぞ 」 提督「わかった そろそろ昼の時間だしちょうどいいな」 ピンポンパンポーン 〜ヒトフタマルマルお昼の時間になりました 艦娘達は食堂に集合してください〜 提督「言ったそばからだな 長門お前もいってくるといい」 長門「あぁ そうさせてもらう」 艦娘目線〜食事〜 長らく損傷のために食事も風呂もできなかったけどお風呂が治っていてしかもお昼ご飯が食べれるらしい どうやら新しい提督の計らいのようだけど 何を考えているのかわからない 前任は私たちのことを人間として扱ってはいなかった 都合のいい兵器 逆らうことの出来ない女として自らの欲を吐き出すだけ… 人間は信用できない 今度信用して裏切られたら私はもう二度と信じるということが出来なくなりそうで… ー食堂前ー …やけに食堂の様子が騒がしい いつもなら誰一人話すことなく箸と食器の音しか聞こえないものだったようなきがしたんだけど… ガチャ ザワザワ オイシイネー イキテテヨカッタ… ナカナイノ… 「なにこれ…」 間宮「あ、潮ちゃん!こっちこっち!配給しますよ!」 潮「…はい」 間宮「はい!どうぞ!今日はカレーライスですよ」 潮「これは…」 曙「潮 こっち座りなさい」 潮「あ、うん ありがとう」 曙「あんたも動揺してるわね まあ無理もないわ昨日と違いすぎるもの」 潮「うん…でもみんな嬉しそう 」 曙「…さ、食べましょう冷めるわ」 潮「うん」パクッ ……おいしい …おいしいよ…なんでこんなに…おいしいの… 甘くて辛くて不思議な味 でもどこか懐かしいような味 突然しょっぱく感じた 気がつけば涙が出ていた いままでの待遇からのあまりの落差かそれとも新任の提督の優しさなのか 涙を流さずにはいられなくなった ずるい ずるいなぁ…そして自分自身がちょろ過ぎて…こんなことされたら信用所か一生ついて行きたくなる… 私たちを地獄から助けてくれた…提督に… ー執務室ー 提督「いくらなんでもカレーライスは安直すぎたかな…喜んでくれてるだろうか…」ズズッ 提督「…まずいな」 演習 新任の提督が来てから1週間が経った 初日の夕方に着任挨拶がありその時に1週間の休養の命令があったので皆自由に休養を取っていた そして今日 この鎮守府の全ての艦娘が演習場に呼び出された 全てとはいってもこの鎮守府は戦艦の金剛さんと長門さん以外は駆逐艦しかいないんだけど… 潮「今日のこの呼び出しはなんなんだろうね」 曙「さぁ あの提督何考えてるかわからないし 変なことではないと思うけど」 提督「みな、おはよう 全員いるな」 提督「これから皆には演習を行ってもらう」 …ザワザワ…ザワザワ 長門「提督に変り 長門が説明する」 長門「我々の今までの戦いは到底戦いと言えるものではなかった なんせ特攻作戦ばかりだったからな」 長門「だが、今後は海域奪還や姫 鬼クラスを相手にしなければならない」 長門「そのために提督の前に指揮していた艦隊と演習を行い戦闘の感覚を思い出してもらう」 長門「演習にきてもらう艦隊には戦艦1名軽巡2名駆逐艦1名だ 戦艦には戦艦同士での演習を主に 軽巡の2人には対潜に特化した艦娘と火力装甲共にトップレベルに近い艦娘 そして駆逐艦は夜戦火力トップクラスの艦娘だ 彼女たちから学ぶことは多いと思う 勉強だと思い全力で取り組むように!」 長門「本日は駆逐艦対駆逐艦で行う…のだが…」 長門「提督 その…まだ来ないのか?」 提督「あいつら…」 しれぇ〜〜〜!!! 提督「ん?」フリムキ 「しれぇ!!」ガバッ 提督「グフッ」ドサッ ザワザワザワザワ 長門「提督!? 大丈夫か!」 「会いたかったですよ!!」 提督「…いてて…その声は…比叡か?」 比叡「はい!あなたの比叡です!」 提督「いつからお前はオレの嫁になった…」 比叡「なってませんが指輪は欲しいです!!」 提督「…とりあえず降りろ 重い」 比叡「なっ…!? 女の子に向かってそんなこといっちゃだめなんですよ!? 」 提督「てめーのその格好を見ろこのバカッ!!! 艤装つけてるやつが重くねぇわけねぇだろ!!」 比叡「ハッ…すみません…」シュン 提督「つーか他の奴らはどうした」 比叡「…司令に早く会いたくて先に来ちゃいました…」 提督「はぁ…」 こらぁぁぁ!!!!比叡!!!!! 比叡ビクッ 球磨「なに抜け駆けしてるクマ!!!!!」 比叡「い、いや、その…」 球磨「まったく……あとで扱いてやるクマ」 比叡「そ、それだけは…」 球磨ギロッ 比叡「…はい」シュン 球磨「提督 第1艦隊到着しました クマ」 提督「うむ、では皆に紹介する 」 提督「旗艦 軽巡球磨だ 軽巡としては火力雷装対空装甲がトップクラスなやつだ 学べることも沢山あるだろう、仲良くな」 球磨「よろしくだクマー」Lv123 提督「2番艦五十鈴だ 彼女も軽巡トップクラスの対潜対空能力を誇る イベント海域などは対潜戦が必ずと言っていいほどある1隻の敵潜水艦だけでも油断はできない 君たちの爆雷で守れる道もあるだろう 五十鈴に扱いてもらうように」 五十鈴「よろしくね 」Lv127 潮「(あの二人指輪してる…)」 提督「三番艦比叡、高速戦艦として今まで数々の戦いで活躍し御召艦としての艦歴さえある 同型の金剛や低速にはなるが長門にも学ぶところはあると思う 」 比叡「気合い!入れて!頑張ります!」Lv99 提督「四番艦綾波だ 駆逐艦の中では第2位の火力を誇り 夜戦での戦いともなると独壇場だ 夜戦での戦いも彼女から教えてもらうといい」 綾波「ごきげんよう。 特型駆逐艦、綾波と申します。 」Lv99 提督「それでは演習を開始とする!」 長門「まずは駆逐艦対駆逐艦 こちらからは朝潮 満潮 霞!準備しろ!」 提督「綾波 頼んだぞ」 綾波「はい!」 ー演習海上ー 朝潮「こちらは私たち3隻 あちらは駆逐艦1隻定石で考えれば圧倒的有利 でもなにがあるか分かりません 満潮 霞油断は禁物よ」 満潮「言われなくてもわかっているわ 」 霞「ふん!どうせあの屑提督の艦娘なんて大したことないわよ」 綾波ピクッ 朝潮「ちょっと!霞 そんなこといったらだめよ」 満潮「朝潮姉 別にいいじゃない 人間なんて皆同じよ どうせ今までやってきたことも全てご機嫌取りよ最後には裏切られるんだから 前もそうだったじゃない」 朝潮「でも…」 ドンッッ!!! 3人「!? 」 球磨「綾波 ちょっと変わってくれクマ」 綾波「…わかりました でも手加減してあげてくださいね」 球磨「保証は出来んクマ」 球磨「おい」 霞「な。 なによ」 球磨「提督のことを侮辱することは許さないクマ訂正するクマ」 霞「ふん!なによ!人間なんかとイチャイチャしちゃって気持ち悪い あんたたち頭がどうかしてるんじゃないの!? 」 朝潮「霞!言い過ぎ…」 球磨「そうか わかったクマ」 球磨「本来なら綾波だったが球磨がお前達の相手をしてやるクマ 」 霞「上等じゃない…朝潮型を舐めないでよね」 朝潮「こうなったらやるしかないようね 満潮!」 満潮「しょうがないわね 行くわ!」 球磨「お前達は弱いクマ ハンデをやるクマ 球磨は14cm単装砲のみで戦うクマ」 球磨「その代わり 球磨が勝ったら二度と提督を侮辱するな わかったな」 霞「その言葉 後悔して知らないわよ」ギリッ 霞「そんな…」大破 朝潮「強すぎる…」大破 満潮「…っ…」大破 球磨「…球磨を舐めるなクマ」無傷 ザワザワザワザワ 長門「なんなんだあの軽巡は…おい!提督説明してくれ!」 提督「あれがうちのトップ軽巡だよ」 長門「…私が戦っても勝てる気がしないな」 提督「ははっ…褒め言葉だな」 球磨「さて、球磨の完全勝利ってところクマ 約束通り二度と提督を侮辱するな 分かったな」 霞「…っ…わかったわよ…」 球磨「…お前らは一直線に向かってきすぎだ 随伴艦との連携もバラバラ こんなんで勝てるわけがないクマ」 3人「…」 球磨「…明日からビシバシ鍛えてやるクマ 覚悟するクマ」 3人「…!」 長門「とりあえず午前はこの辺できりあげる!午後からは曙 潮対球磨だ!そのことを頭に入れて午後からも演習に励むように!」 長門「解散!!! 」 執務室 22:00 扉 ガチャ 球磨「提督入るクマ」 提督「…どした」カキカキ 球磨「可愛い嫁が愛する旦那様を心配して来てやったクマ」 提督「そりゃどーも」カキカキ 球磨「…提督 ちゃんとご飯食べてるクマ?睡眠は取れてるクマ?休みは取らないといけないクマ」 提督「だいじょぶだいじょぶ」カキカキ 球磨ガタッ 提督「うぉっ!? 」 球磨「提督 人の話をちゃんと聞くクマ」 提督「ちゃんと聞いてるって飯と睡眠と休暇だろ?大丈夫だってば」 球磨「…その割には目の下に隈はあるし心做しか痩せた気がするクマ」 提督「気のせい気のせい」カキカキ 球磨「…どーせ即席食品ばかり食べてるクマ」 提督ビクッ 提督「そ、そんなことはないぞ…?」ピクピク 球磨「…はぁ…提督は本当に世話が焼けるやつクマ」 提督「…すまん」 球磨「球磨がなにか作ってきてやるクマ そこで待ってるクマ」.

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艦これ安価ss 提督「オレ嫌われてる気がする」

提督 嫌われ ss

とある鎮守府の中庭。 晴天の空の元、そこではここに所属する艦娘たちが穏やかに過ごしていた。 会話に華を咲かす者、他の子と一緒に遊びまわる者、自主トレーニングに勤しむ者と、各々自由な時間を過ごしている。 そんな和やかな空気が流れる中庭だったが、建物の中から一人の男が中庭の端を通りかかった途端、艦娘たちの雰囲気は一変し、穏やかな空気から険悪なムードへと変わっていった。 「うわっ、まだあいつここにいるよ。 気持ち悪っ…!」 「ほんとに、何時になったらいなくなるのかしら? もう顔を見るのも嫌なのに…」 「早く出ていかないと、うっかり事故で死んじゃうかもしれないのに。 まっ、それはそれでいいんだけど」 ひそひそと陰口をたたかれ、さげすむような視線を向けられる男性……提督は、後ろから聞こえる陰口に気づかないフリをしながら、その場を去っていたのであった。 此処の艦娘たちは、提督を毛嫌いしている。 その理由が、元々ここはブラック鎮守府だったということはなく、昔は提督と艦娘の関係も良好だった。 特に、一番新しく着任した彼は今までの提督より特に勤勉に仕事に励み、彼女たちのことをまめに気を配るその姿勢は、艦娘はもちろん軍からも一目置かれるほどであった。 現に少し前までは、彼女たちは提督と親しく触れ合い、異性としての想いを寄せる子も少なくなかった。 だが、そんな日々は前触れもなく終わりを告げた。 ある朝、いつも執務室で食事をとっている彼が珍しく食堂に訪れると、なぜかみんなが睨むような目つきで彼を見てきた。 「皆… どうか、したか?」 訳が分からず彼が尋ねようとすると、皆は… 「こっち来るな!」 「出てってよ!」 「消えろゴミめっ!」 いきなり口をそろえて提督を罵倒しだし、中には武器を向けるものさえいた。 「ま、待ってくれ皆! 一体どうして……!」 提督はどうにか皆をなだめようと声をかけるが、皆は近場に置いてあるものを提督に投げつける。 食器や皿をぶつけられ、さすがに提督も身の危険を感じ、急いでその場から逃げ出し、執務室に駆け込むことでどうにか事なきを得た。 「ハア…! ハア…! 何てことだ、皆が俺に武器を向けるなんて…」 あまりにありえない光景に、提督が息を切らせ困惑していると、妖精たちが提督のもとにやってきた。 曰く、艦娘たちのあまりの豹変ぶりに、提督の身が心配だということでここへ駆けつけてきたのであった。 「そうだったか… すまない、心配かけてしまって」 提督は妖精にぺこりと頭を下げると、艦娘たちが豹変した原因について調べてもらった。 そして、分かったことは、彼女たちが変わった原因が薬による性格改変によるもので、昨夜から朝の食事に混入させられてたこと。 おそらく、何者かが意図的にやったことを視野に入れて調べたが、昨夜は外部から誰かが侵入した痕跡はなく、一体どうやって入れたかまでは突き止められなかったことを報告してくれた。 「そうか… ありがとう、皆。 原因も分かった以上、俺も仕事に戻るとするよ」 その言葉を聞いた妖精たちは、また艦娘たちの前に現れるのは危険と引き止めたが、提督は首を横に振ると、妖精を下げさせた。 「皆の気持ちはありがたいが、俺はここの提督。 いわば、あいつらの上官だ。 その上官が部下をほうって逃げ出したりしたら、それこそ示しがつかないだろ?」 「もし本当に危険になったら、その時は俺も逃げる。 だから、それまでもうちょっとだけ付き合ってくれ」 提督からそう言われては仕方がないと、妖精たちも渋々引き下がり、彼は日課である執務をこなすべく仕事に戻っていった。 しかし、そこから先は散々だった。 食堂の時のように、いきなり提督を襲うようなことはなくなったが、艦娘たちの提督に対する態度はがらりと変わってしまった。 次の出撃に関する作戦内容を連絡しようとすれば、 「皆、それじゃ今日の出撃について……って、おいっ!?」 「フン、貴様の指示なんぞ聞くだけ無駄だ。 ここから先は我々だけでこなす、貴様はとっとと失せろ!」 作戦の指示について耳を貸す者はなく、悪態をつかれる。 さらに、執務中には、 「大淀、お茶が入ったから少し休まな…」 バシャッ! 「なっ!?」 「ああ、すみません。 うっかり手が滑って、書類にかかってしまいました。 申し訳ありませんが、新しく書類を書き直してください。 私はお言葉に甘えて、少し休ませてもらいますので」 秘書艦の大淀にお茶を差し出した途端、わざとお茶を書類にかけられ一人直しに追われたり、また食堂では… 「うーわ、なんか邪魔くさい人がいる。 御飯がおいしくなくなっちゃうじゃん」 「ハア… 誰か余計な人のせいで食事が進まないなー。 誰がとは言わないけど」 「…ああ、提督ですか。 申しわけないのですが、今ちょっと食材を切らしてますのでどこか他所へ行ってもらえますか? もっとも、明日も明後日も貴方に出す食材は切らしているのですけど」 食堂では露骨に煙たがられ、食事作りを担当する間宮や鳳翔からは食事作りをボイコットされる事態となっていた。 仕方なく、提督はいつも遠くにあるスーパーまで食料を買ってきては、執務室や誰もいない場所でひっそり食事をとっていた。 他には、日常で挨拶しようとすると無視されたり暴力を振るわれたり、執務中のいたずらや嫌がらせ、あげくには演習にかこつけ直接提督を狙う者さえ出てきた。 もはや軍法会議にかけられてもおかしくない事態。 大本営も彼の身の安全のため、彼を別の鎮守府に異動させようという話を持ち掛けた。 彼ほど有能な人物なら、他所の鎮守府に移っても十分やっていけると考えての提案だったが、当の提督本人がその提案を断ったのだ。 「皆がおかしくなったのはあくまで薬が原因です。 それさえ切れればいずれは元に戻るはずですし、皆が正気に戻ったとき、俺がその場にいなければ、それは俺がみんなを裏切ったということになってしまいます。 そんな真似は俺にはできないし、したくありません。 だから、どうかこれからもここの提督としてやらせてください!」 被害者であるはずの提督自身から真摯に彼女たちを罰しないでほしいと頼み込まれては、さすがに大本営も手を出すわけには行かなかった。 結果、今回は様子を見るということでこの場は収まったが、いくら待てども皆が元に戻る様子はなく、提督への暴行は続くばかりであった。 「いつつつ… さすがに、戦艦に殴られたのは効いたな。 これは、しばらく腫れそうだ」 この日も艦娘から暴言を吐かれた挙句、派手に殴られた頬をさすりながら、提督は自分で手当てを行っていた。 手当てを終えた提督は、執務室を見渡した。 壁にはあちこちに落書きと壊された跡があり、窓はひび割れ隙間風が入り込んでくる。 もはや執務室というより、廃墟と呼んだ方が違和感がない状態だった。 妖精たちは皆、提督を心配して駆け寄ってきたが、提督は自分のことなら大丈夫だと笑顔で妖精たちを励まし、いつものように執務に戻っていった。 傍から見ればとても過酷な毎日だったが、提督はそれを辛抱強く耐え続けた。 しかし、それも限界が見えてきた。 艦娘たちがおかしくなって半年になるころ。 朝から提督が仕事に入ろうとすると、廊下から足音が聞こえる。 提督が入り口を見ると、そこには金剛を筆頭に艦隊の主力となる艦娘たちが、ぞろぞろと執務室へ押しかけてきた。 突然押しかけてきた彼女たちに提督が驚いていると、金剛は乱暴に机をたたく。 「テートクー。 貴方、何時までそうしてるつもりですカ?」 「ど、どう言う意味だ金剛?」 言葉の意味が分からず尋ねると、今度は瑞鶴が声を荒げてきた。 「そんなの決まってるじゃない! さっさとここを出てってほしいって言ってんの。 そんなことも分からないの!?」 「ず、瑞鶴……」 「ここにはもう、貴様の指示に従う者など誰もいない。 むしろ、いるだけで邪魔な存在だ」 「長門、お前まで……!」 今までともに過ごした仲間からの辛らつな言葉に、動揺を隠せない提督。 彼を見る皆の眼は、完全に嫌悪の色に染まっていた。 「落ち着いてくれ、皆! お前たちは薬のせいでおかしくなってるだけなんだ。 現に、半年前までは皆親しく接してきてたではないか! どうか、皆もそのことを思い出してくれ!」 どうにか皆に分かってもらおうと、提督は必死に弁論するが、それも加賀の言葉で無慈悲に打ち切られた。 「それは違うわ。 むしろ、半年前までの私たちがおかしかったのよ。 貴方のような男を提督と呼び慕い、貴方に喜んでもらおうと皆懸命に戦った。 今にして思えば、なんでそんなことをしたのかと理解に苦しむわ。 できることなら、そんな愚かな真似をした、半年前の自分を張り倒したいくらいよ」 「加賀……」 「これでお分かりでしょう、提督? 貴方にいなくなってもらった方が、私達の為になるのです。 本当に私たちを大事に思ってくれるのならば、どうかここから出てってくださいね」 にこやかに言い放つ大淀に、提督はがっくりと項垂れた。 ショックのあまりしばらく言葉が出ずにいたが、ゆっくり頭を上げると、彼は皆に尋ねた。 「……一つだけ聞かせてくれ。 皆は、俺が提督じゃない方がいい…のか?」 ふり絞るような、かすれた声で尋ねる提督。 「そう…か… なら、俺は皆の為にも、此処からいなくなるとするよ。 最後に、俺の質問に答えてくれてありがとう。 それじゃ皆、元気でな……」 提督は最後にそう言い残すと、荷物をまとめ鎮守府を去った。 見送りが一人もいない正門を後にし、彼は一人とぼとぼと歩いていく。 後ろを振り返ることなく歩き続ける提督だったが、鎮守府が見えなくなったところで彼は足を止めた。 彼は望んで提督になったわけではなかった。 元々、平凡な家庭で生まれ育った彼は、本来なら軍と無縁の存在だったのだが、彼が20歳になったころ、軍が艦娘を指揮する提督を探すための検査を行うこととなった。 通常の提督なら艦隊を指揮する能力が必要となるが、艦娘たちを指揮する提督は指揮系統より妖精が見え、彼女たちとコミュニケーションを取れる者が必要とされていたからだ。 そして、それは誰でもできるというわけではなく、適性がないとできないので、軍はこうして適性があるかを確かめるため、20歳になる若者を定期的に調べていた。 それだけ、艦娘たちの提督というのは貴重な存在だった。 だが、適性があるのは数百人に一人いるかいないかというほどの確率なので、彼も自分は選ばれないだろうと思っていた。 しかし、そんな彼の予想とは裏腹に、彼には適性があることが発覚。 結果、彼は否応なく提督として働くこととなってしまったのだ。 そのうえ、彼は軍だけでなく艦娘も嫌っていた。 彼女たちは外見こそ人間の少女と変わらないが、海を奔り軽々と艤装を背負うその力は明らかに人間と違う、人外のものだった。 そんな艦娘を、化け物のように気味悪がる国民も少なからずおり、彼もまたその一人だった。 だが、皮肉なことに彼には適性があり、そのせいでやりたくもない提督に任命され、関わりたくない艦娘たちの相手をする羽目になってしまったのであった。 彼が今までの提督より勤勉だったのは、仕事に没頭することで少しでも嫌いな艦娘と接する機会を減らすためで、艦娘たちをこまめに気遣っていたのは、ヘタな采配をして彼女たちから恨みを買いたくなかったからだった。 しかし、結果としてその行いが彼を有能な提督として大本営から注目され、艦娘たちからは慕われる形になってしまった。 提督もまた、自分が置かれている状況をまずいと危惧し、必死に状況を打破する方法を考えていた。 まず、自分の意志で辞任するのは無理だった。 大本営にとって、艦娘たちの提督はとても貴重なもの。 よほどの理由がない限り、手放すことはないからだ。 次にブラック鎮守府まがいの行動を起こし、軍から解任されようかと考えたが、そんなことをすれば軍法会議にかけられ牢屋に入れられるのが落ちだし、最悪艦娘たちから憎まれその場で殺されかねない。 他に何かないかと考えた末、彼はある方法を思いついた。 それは、自ら艦娘たちに嫌われ自信を失ったという形で提督をやめようというものであった。 そのために、彼は他所の鎮守府で使われていたという嫌われ薬をこっそり手に入れ、深夜に艦娘たちの食事に盛る。 そうすることで、薬のせいで嫌われた悲劇の提督を演じたのだ。 妖精たちが犯人を突き止められなかったのも無理はない。 何せ、被害者である提督自身が犯人だとは、まず思わないからだ。 そこから先は彼女たちに嫌われ続け自信を失いながらも、皆を守るために残り続けるフリをした。 その姿を見せれば、大本営も自分を解任させた方がいいと考えるはずと彼は思っていたが、大本営からは意外な提案が出された。 それが、彼を他所の鎮守府に異動だった。 だが、彼はそれを真っ先に拒否。 そんな提案を受ければ、今までの計画がすべて台無しになってしまうからだ。 結果的には、彼が異動の件について断ったことで、彼は艦娘たちを大事に思う提督のイメージが強まり、彼の計画がばれることはなかった。 それからも、彼は艦娘たちからの仕打ちに耐えつつ辞めるチャンスを伺い、半年後にそれは訪れた。 執務室に一斉に押しかけてきた艦娘たちに、口を揃えて出てけと言われ、彼はその言葉にショックを受けたフリをしながら、堂々と提督業をやめる理由を得た。 こうして、彼は提督をやめることに成功。 同時に、自分が毛嫌いする艦娘たちに仕返しをすることができた。 この半年間、彼が継続的に薬を入れ続けたせいで彼女たちは彼を嫌っていたが、それがなくなった以上、薬の効果は数日もすれば切れる。 そうなれば、自分たちはなぜ提督に対してあのような仕打ちをしたのかと激しく後悔する。 それこそが、自分を提督にした大本営と艦娘たちへの報復であり、彼が考えた計画の全てだった。 「この半年間、あいつらの仕打ちに耐えた甲斐があったぜ。 薬が切れたあいつらがどんな反応を見せるのか、それが見られないのは残念だが、まあいい。 大本営も、艦娘共も、俺を提督にしたことを存分に後悔するがいい。 彼が提督をやめて一週間が過ぎた日。 男は自宅のアパートで大きく伸びをした。 「ああ… こうして煩わしい提督業をせず、艦娘共の顔を見なくていいと思うと、心が軽くなるな。 さて、テレビでも見るか」 男は手元のリモコンでテレビのスイッチを入れる。 映った画面には、昨日起きた事件などをニュースで放送していた。 強盗や窃盗、果ては殺人事件など、物騒な内容に男は顔を曇らせる。 「やれやれ、相変わらず物騒な世の中だな。 さて、次はどんなニュースが流れ……る………?」 次の瞬間、たった今入ってきた情報があると、テレビは急にニュースの内容を変更。 そして、そのニュースを聞いた途端、彼は思わずテレビに映る映像に絶句。 そのまま画面に釘付けになった。 「ど…どういうことだよ……? これは……」 そこに映っていたのは数人の艦娘で、中央にいる神通は自分の写真を持っている。 さらに、彼女たちの背後に映るのは、砲撃により破壊され廃墟と化した、大本営の建物だった。 あまりに衝撃的な映像に男が夢中になっていると、不意にニュースキャスターの声が聞こえる。 『た、たった今入った情報によりますと、彼女たち艦娘は突如大本営を襲撃し破壊。 さらに、テレビ局を通じて皆さんにお伝えしたいことがあると言っております!』 焦りを隠せないニュースキャスターの声。 そして、それとは入れ替わりに神通の声がテレビを通じて男の元へと流れてきた。 『テレビの前の皆さん、聞いてください。 この人は私たちの提督で、私達は今この人を探しています。 提督を見た方がいた場合、すぐに私達のところへ連絡してください!』 悲痛な叫びと表情で、神通はテレビ画面に訴えかけ、その隣にいた古鷹が話を引き継ぐ。 『私達は半年前に、薬を盛られ提督を嫌うよう仕向けられていました。 そして今、薬が切れ正気を取り戻した私たちは、提督に誠意をもって謝罪し、再び鎮守府へ戻ってきてほしいのです。 そのために、私達は大本営に提督の消息を尋ねたのですが、大本営は提督の消息については知らないどころか、提督の身の安全のためと称して、提督を他所の鎮守府に異動させ私達から引き剥そうと企てていたのです! そんなこと、許せるはずがありません!』 『だから私達は、先ほど皆で大本営を襲撃し壊滅させました。 大本営が使えなくなった以上、あとは皆さんの誠意にお願いするしかないのです。 だから皆さん、どうか私達にこれ以上の暴挙を働かせないためにも、提督の居場所を知っている方は大至急私達へ情報を提供してください。 お願いします!!』 テレビの前で神通達の演説を聞いた男は、開いた口がふさがらずその場に立ち尽くした。 口上ではお願いなどと言っているが、彼女たちのしていることは、ただの強迫でしかない。 まさか自分がいなくなったことが、この様な事態を引き起こすことになるとは…… 男は背筋が寒くなり、恐怖で全身が震えてきた。 「…そ、そうだ。 とにかくこのままここにいてはまずい… 急いでどこか別の場所へ身を隠さないと…!!」 男は慌てて鞄に着替えや財布などの貴重品を詰め込み、必要最低限の荷物をまとめると、転がるように玄関から外へ飛び出した。 行く当てはないが、このままここにいては見つかるのは時間の問題。 とにかく人のいない場所へ身を隠そう。 二人とも喜びを露わにしながら男へ駆け寄り、涙を流した。 「提督…! 半年もの間、本当にすみませんでした! 今まで貴方に散々ひどい仕打ちをしたこと、心から反省しています!」 「司令官さん…! 電も、司令官さんに意地悪してごめんなさいなのです! 他の皆さんも、司令官さんにちゃんと謝りたいって言ってます。 だから、どうか鎮守府に戻ってきてほしいのです…!」 涙にぬれた顔で、二人は元提督へと謝罪の言葉をかけるが、それ以上に彼は二人の眼が気になって仕方なかった。 二人とも表情は悲しげだが、その瞳は黒く淀みまるで光が灯っていない。 とても正気と呼べるような眼ではなかった。 これは男の予想だが、おそらく今の彼女たちは正気を保ってはいない。 自らの手で慕っていた自分を追い出したという事実に、心が壊れてしまったのだろう。 大本営を壊滅させ、テレビ局を使ってまで自分を探そうと画策したのがその証拠だ。 たかが行方不明の人間一人探すために、そこまでする時点でまともじゃない。 自分たちが慕う提督を探すためなら、もはや手段は選ばないということだ。 そうしてるうちにも、榛名と電は男の手を取り戻ってほしいと懇願している。 だが、その手から感じる力は少女の細腕とは思えないほど強力で、今にも握りつぶされてしまいそうだった。 今の自分に選べる選択は二つ。 一つは自分が提督業も艦娘も嫌いだということを白状し、ばっさり諦めてもらう事。 そして、もう一つは…… 「……ああ。 皆、ようやく元に戻ってくれたんだな。 こうして皆の方から迎えに来てくれて、俺も嬉しいよ」 彼女たちが慕う提督を演じ、この場をしのぎ切る事だった。 俺からもちゃんと謝らないと」 「そんなことないのです! 司令官さんはちっとも悪くないのです。 悪いのは、司令官さんにひどいことをした電たちなのです!」 榛名と電の姿を見ながら、彼も涙を流す。 嬉し泣きなんかではない。 彼はこれから自分がどうなるかを察していたからだ。 本当はこんな事したくないし、今すぐにでも逃げだしたい。 だが、今生き延びるにはこうするしかないし、これからもこれを続けるしかない。 彼の手を取りながら、榛名と電は彼の顔を見て、嬉しそうに声を揃えて言った。 「「さあ、戻りましょう。 鎮守府では何事もなかったかのように、朝から楽しげな声が聞こえていた。 「おはようございます、提督。 今日も一日、よろしくお願いしますね」 「ああ、おはよう扶桑。 足柄のカレーは昼、瑞鳳の卵焼きは夕飯に食べるって、昨日言っただろ」 「だって…… 提督に早く食べてほしかったんだもん…」 「そうむくれるなって。 提督は私達が先に朝食に誘ったのですから」 「あー… すまんが今回は赤城と加賀の方が先なんだ、悪いな金剛。 食事ならまた付き合ってやるから勘弁してくれ」 「……まあ、それなら仕方ないネー。 but、テートクとのケッコンは私が先に頂くから、no problemデース!」 「……頭に来ました」 「おい加賀、食堂で艤装を出すな! 金剛も、ヘタに挑発するんじゃない…!!」 あれ以来、男は鎮守府に連れ戻され、再びやりたくもない提督として、嫌いな艦娘たちの指揮を執っていた。 艦娘たちに自分の本性がばれないよう、良き提督を演じ続け、やつれた表情をごまかすために必死で作り笑いを見せた。 全ては自分の命を守るため、此処で生き延びるためだった。 自分の本心を悟られたら命はない。 現に、自分の周りを囲む艦娘たちの瞳は光を宿しておらず、その目は愛しい提督の姿を映し出していた。 そして今日も、彼はこの鎮守府で芝居を始める。 艦娘たちから身を守るため、彼女たちの慕う提督という道化を演じるために…… 「よーし! それじゃみんな、今日も一日頑張って行こう!!」 男は食堂中に響き渡る声で、艦娘たちを激励する。 その表情は楽しそうという様子は一切なく、涙を流し苦しそうな顔で叫んでいた。

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ヤンこれ、まとめました

提督 嫌われ ss

提督「ふむ...... おかしい。 何かがおかしい」 提督「海軍兵学校からここまで。 首位を走ってきたわけではないが、それなりに人とのかかわりは持ってきた」 提督「しかしおかしい。 この鎮守府の提督になってからというもの、まともに艦娘と話した気がしない気がする」 提督「秘書艦なるものも最初からいなかったし...... よし、確認しに行こう」 >>1 提督「うし、吹雪だな。 最初期からここに居るし。 さっそく探しに行くか」 提督「う~む、しかしどこにいるだろうか...... お、中庭にいるやん」 提督「吹雪~」 吹雪「...... なんですか」 提督「いやなに、最近あまり会話をというか顔を見ていない気がしてな」 吹雪「それだけですか」 提督「 うおぉおう、昔の反応とは大違いだ まあ、な。 立ち話もなんだ、ベンチに座るか」座り 吹雪「お気になさらず」ベンチ横に立つ 提督「う...... ふ、吹雪は最近調子どうだ?演習とか結構頑張ってくれてるし」 吹雪「そこそこですね」 提督「あ、あ~...... この前の海域攻略、助かったよ。 吹雪がオレの指示をすぐに理解してくれなきゃ、あの作戦は失敗していたし」 吹雪「それを言うなら砲撃隊の方達に言ってあげてください。 私はただ敵を引き付けていただけですし」 提督「そ、そうか?もうちょっと自信持てよ」 吹雪「過度な自信は良くないと、司令官がおっしゃったのではありませんか」 提督「そういえばそうだったな、あはは...... 」 提督 や、やべぇ。 他人行儀すぎるどうしよう。 これはあれなのか、コミュニケーションを取りすぎた弊害なのか!? 一方吹雪 吹雪 ぁぁぁぁぁぁぁあああ!ヤバい近い近すぎる!無理無理隣に座るとか恐れ多くてできない!司令官の吐いた息が私の近くを!!吸わなければ!! ハアハア 提督「ふ、吹雪?具合でも悪いのか?」 吹雪「い、いえ。 特に問題はありません」 提督「本当か?」近づき 吹雪「あり、ありま...... ありましぇん...... 」 提督「あ、ありましぇん?」 吹雪「ああもう無理!司令官近いです!離れてください!私ごときが近づいてはなりません!!」 提督「は、はぁ?」 吹雪「私は初期艦として失格なんですぅ!司令官の海図に向かうあの真剣な眼差し、そして自ら小型船に乗り込み指揮を執る御姿!尊すぎます!!」 提督「吹雪さーん、どゆことー...... 」 吹雪「ごめんなさい司令官!」 数分後 提督「えーと、なに。 吹雪はオレを嫌ってたわけじゃなくて、ただ単純に敬いすぎたってこと?」 吹雪「はい...... 司令官のお傍にいるとどうも顔が熱くなって物事に集中できなくって、そんな状態じゃ愛想をつかされるかと思って...... 」 提督「いやそんなことで嫌うほどの薄情者じゃねえよ...... むしろオレが愛想をつかされたのかと思ったぞ」 吹雪「そんなことはありません!毎日毎日司令官の御顔を張り付けた抱き枕におはようからおやすみまで全部...... あ」 提督「...... ほどほどにな?」 吹雪「しれいかぁぁぁぁぁあああん!!」号泣 提督「泣くな泣くな!年頃ならそれぐらいやるって!」 吹雪「でも...... 引きましたよね?」 提督「まさか。 それだけ思われてるってことだしうれしいさ」 吹雪「司令官...... 」 提督「けど疎遠にされるのは傷つくから、今度からはフレンドリーに接してくれよ?」 吹雪「じゃあ...... お、おさわりとか...... ありですか?」 提督「...... そういうことに興味も出てくるよな、うん...... ち、秩序が維持される範囲なら構わないぞ」 吹雪「本当ですか!?」 提督「あ、ああ。 特に触られて困るようなこともないしな」 吹雪「司令官...... 結局理由は吹雪のメンタル的なところにあった。 言葉を交わしてから吹雪は積極的になった。 おまけに明日の秘書艦をやってくれるらしい。 初めてとのことだが大丈夫だろうか。 一人でも執務は終わるが、二人いたほうが気持ちもペースも上がるだろう。 この調子で他の子たちにも聞き出していこう。 吹雪型自室 吹雪「あぁぁあ~しれいか~ん...... 」 その他「「「「「 何をしているんだ我が姉は...... !! 」」」」」 吹雪「ん...... 気持ちい...... 」寝言 その他「「「「「!?」」」」」 翌日 吹雪「司令官!おはようございます!」 提督「ああ、おはよう。 今日からよろしく頼む」 吹雪「はい!」 数時間後 提督「よし、終わり」 吹雪「あ、あれ?結構早いですね?」 提督「まあ昔から書類仕事だけは極めようって頑張ってたからな。 それ以外何もできないし。 さて、オレは他に嫌われてそうな人に吹雪みたいに声をかけていくよ」 吹雪「そうですか...... すみません、司令官が5、6枚の書類終わらせてるのに1枚だけしか終わらせられてないペースで...... 」 提督「気にするな。 段々頑張っていこう。 そうしたら吹雪とぐうたらできる時間が増えるし」 吹雪「!!」 提督「 あ、覚醒したな...... えーっと、じゃあ次は...... だってあいつあからさまやん。 クソ提督呼ばわりじゃん。 オレ一応上官だよ?悲しいよ?」 吹雪「それが...... 気に入らないと?」 提督「まさか。 ただそのクソ提督って言われるくらいなら、オレにも非があるってことだ。 それを改善するためにも、曙に聞きに行きたい。 あいつは素直そうだし」 吹雪「確かに素直ですね。 可愛い妹です!」 提督「...... あ、お前ら姉妹やん。 忘れてた」 吹雪「私は十何人の妹を持つお姉ちゃんですから!」 提督「のわりに一番子供っぽいよな」 吹雪「...... 司令官?」 提督「ははは、悪い悪い。 この時間はどこにいるか、分かるか?」 吹雪「今日は曙ちゃんは非番ですし...... 昼食は取り終わったでしょうから、漣ちゃんや朧ちゃん、潮ちゃんと一緒に居るんじゃないですかね?」 提督「う~ん、まじか...... さすがに四人同時となると...... 」 吹雪「あ、でも曙ちゃんってお花好きですから、花壇のところにいるんじゃないですかね?髪飾りもお花のやつですし」 提督「お、そうか。 さすが頼れるお姉ちゃん、ありがとな。 じゃあ行ってくる!」ダッシュ 吹雪「いってらっしゃ~い!」手振り 鎮守府 表玄関 花壇 提督「い~るっかな~、曙は~い~るっかな~...... お、居た」花壇巡り 曙「...... 」満面の笑み 提督「うわぁおう、オレあんな笑顔見たことないぞ...... 」高速物陰隠れ 曙「...... 」落ち込み 提督「!?な、なんだあいつ。 いつも仏頂面かと思ってたのに...... よし、今がタイミングだな」 提督「お、曙。 奇遇だな」 曙「...... 何?クソ提督」睨み 提督「うぐっ...... な、なあ。 オレ曙になんかしたか?」 曙「別に」そっぽ向き 提督「じゃあ、そのクソ提督ってのはなんなんだ?」 曙「...... !!」 提督「あのなぁ、さすがにオレも理由もなくクソクソ言われてると傷つくというかな。 そりゃあ提督という職業なんだからメンタルも多少強いって自負があるし、オレの指示や作戦。 普段の行いに不備があるなら言ってほしいんだけど...... 」 曙「...... き」 提督「き? キモイわよクソ提督!とか言われんのかな 」 曙「き、気に入らないなら...... 外せば?」震え声 提督「え、なにこの可愛い生き物」 曙「え...... ?」 提督「あ、んん。 え~っとな、外せって何をだ?」 曙「だから...... 気に入らないなら、気に入らないなら艦隊からも遠征艦隊からも外せば!?どうせ何の貢献もできてないのよ!あんただってそう思ってるんでしょ!?悪天候で先に進めないのも、他の艦が損傷するのも全部私の責任なんでしょ!?」 提督「え~どうしてそう思うの曙サ~ン...... 」 曙「じゃあなんで!」 提督「ん?」 曙「なんでわざわざ私を艦隊に編成するのよ!どうせ責任をすべて押し付けられるからでしょ!?」 提督「いや必要だからだよ」 曙「は、はぁ?」 提督「曙が必要なんだ。 お前の献身的な動きに、日々の訓練への取り組み。 曙一人いるだけで艦隊の雰囲気が引き締まるんだ」 曙「何もしらないくせに...... !」 提督「知っとるわ。 いつも曙のことみてるし。 まさか、あの訓練への取り組みとかは全部嘘なのか?」 曙「し、真剣よ...... 」 提督「だろう?その真剣な曙を見てるからこそ編成するんだ。 でなきゃわざわざ改装なんてしないし」 曙「改装はみんなしてるじゃない!」 提督「まあ、みんな必要だからねぇ」 曙「じゃあわざわざ私を」 提督「嫌なのか?」 曙「え?」 提督「艦隊として、戦闘や遠征。 それが嫌なのか?」 曙「...... 」 提督「正直に言ってくれればオレは曙を尊重するぞ。 もちろん曙のような奴が外れるのはもったいないと思っているし悲しい。 頑張ってると思ってたからな。 けどもしそれが嫌なら、オレは別に」 曙「嫌よ」 提督「...... ん?」 曙「嫌よ。 外れたくない...... 外れたくないわよ!」 提督「...... 」 曙「もっと...... 満足な戦果を出せてるかわからない...... 」 提督「...... 」 曙「だから...... だからあんたが満足してくれてるかわからない。 だからダメダメな私を見られるのも嫌。 でもクソ提督が見てくれないのも嫌...... どうしろっていうのよ!!」泣き 提督「...... 曙は、ダメダメなんかじゃないぞ」 曙「どこに...... そんなっ、根拠が...... 」 提督「オレだ。 いつも見てるからな。 曙のこと」ガン見 曙「な...... ぁこ、こっちみんなクソ提督!」 提督「ヤダ」 曙「もう...... なんなのよ!なんでわざわざ遠ざけてるのに近づいてくるの!?ほんっとムカつく!普通意味もなくクソって言われたら怒るでしょう!」 提督「怒んないよ別に。 だってオレが悪いんだろうし」 曙「悪くないわよ...... ただ私が最初の印象悪くしちゃって、でもあんたのことが嫌いになれないからクソ呼ばわりして遠ざけてたの...... 」 提督「あ~!じゃなに、曙って実はオレのこと好きだろ?はっはは!可愛いやつだなぁ~!」 曙「...... そうよ」 提督「まあさすがにそれは...... え?」 曙「好きよ!」 提督「じょ、上官として?信頼?ライク?」 曙「...... ら、ラブ」赤面 提督「っ!!」勝利のガッツポーズ 曙「な、なにやってんのよ...... 」 提督「いやぁ~最近っていうか最初から遠ざけられてるっていうか、あんまり口きかなかったからさ。 てっきり嫌われてるのかと思っててな」 曙「そ、そういうわけじゃないわよ...... 初めのうちは付きっきりで指示を飛ばしててくれたけど、最近は全然...... だから私のほうが嫌われたんじゃないかって思ってて、自然と...... あたりがきつく...... 」 提督「そんなわけないだろ。 ただもう、曙は一人前だし必要ないかな、って。 必要なら、いつでも曙のために動くぞ」 曙「...... なんか、泣いて吐き出して、スッキリしたわ。 けどそういうことはやめなさい」 提督「なんでだ?」 曙「一人のために動くなんて、よろしいことじゃないでしょ。 て、て、て...... 」 提督「て?」 曙「て、てい、提督...... 」 提督「無理するな、クソ提督でも良いぞ」 曙「で、でも」 提督「良いんだ。 そういう趣味?」ドン引き 提督「まさか。 曙なりの好意だって思ってるからな。 それに、そのほうが曙が呼んでくれてるって、すぐにわかるだろ?」 曙「クソ、提督...... 」 提督「ま、大本営に言った時は気をつけろよ?意外と上はうるさいからなぁ。 オレは気にしないけど」 曙「う、うん。 頑張る」 提督「無理なようならお前とかでも構わない、オレが何とか言うからさ」 曙「嫌。 て、提督って、呼びたい、から...... 」 提督「曙...... 結婚しよう!」抱き着き 曙「なっ!?ちょ、はーなーせ!このクソ提督ぅ~~!!」 執務室 提督「ただいまー」 吹雪「あ、お帰りなさい司令官!...... ふふっ、うまくいったようですね!」 提督「ん?わかるか?」 吹雪「はい!胸ポケット、見てください!」 提督「これは...... 」 吹雪「イカリソウ。 花言葉は、君を離さない、あなたを捕まえる...... 良かったですね!」胸ポケから取り出し 提督「こっちこそ話してやらねぇぞって感じだけどな。 にしてもずいぶんな花言葉だな。 もっとこう、あっただろ。 そもそもな、オレは童〇だ。 そんな根性ない!」 吹雪「そんな自信満々に言うことですかね..... 」苦笑い 日記 今日は吹雪が秘書艦として活躍してくれた。 見ているだけでもやる気が伝わってくるから、とてもありがたかった。 休憩のお茶や菓子を出してくれたりと、とても充実した執務だった。 吹雪は己のペースを気にしていたようだが、うまくケアができたと思う。 そして、曙に嫌われているかの確認をしに行った。 結果はむしろ逆だった。 まさか曙の口から「提督」、「ラブ」。 この二単語が聞けるなんてもうそれだけで茶碗三杯はいける。 が、もしかするとオレは他の子かなり勘違いをさせてしまっているのかもしれない。 これからは、行動一つ一つに気を付け、皆からの信頼を取り戻したい。 さて、曙からもらったイカリソウだが、何の知識もないオレは枯らす未来しか見えないためラミネート加工して寝室に飾った。 言葉通り華が増えてうれしい限りだ。 多分曙は媚薬の効能があるなんて知らなっただろう。 後から聞いた時のあの様子じゃ。 ラブリーマイエンジェルぼのたん、すこすこ。 おっと、長くなってしまったか。 よし、ここで終わりにしよう。 秘書艦のメモ 秘書艦、吹雪。 今日は初めての秘書艦。 とても緊張しましたが、司令官が優しくリードしてくれてとても助かりました!昨日まで遠ざけていたのがバカバカしいです。 それに、ボディータッチも...... おっといけない、鼻血が垂れてしまいます。 この話はなしにしましょう。 無事に曙ちゃんと和解?できたようで、お姉ちゃんは鼻が高いです!この調子でどんどん司令官がみんなと仲良くなって、鎮守府ハーレムを築き上げればきっと、さらに戦果が上がるんじゃないかと思います!正妻の座はほしいですけど! 夜 吹雪型自室 吹雪「曙ちゃ~ん」 曙「え?」 吹雪「あのさ!明日、秘書艦やってみない?司令官、きっと喜ぶよ!」 曙「提督が...... ?」 吹雪「うん!それに、たぶん自然にでも良いから提督って呼んであげると、もっと喜ぶよ!」 曙「そうかしら。 けど恥ずかしいし...... 」 吹雪「司令官も恥ずかしいと思うよ。 でも絶対喜ぶ!どうどう?」 曙「じゃ、じゃあ...... やるわ。 任せて。 絶対に提督のために!」 吹雪「その調子!さ、明日は秘書艦だから早いよ!ちゃんと寝て司令官のために、頑張ろうね!」 曙「もちろん...... !!」 翌日 曙「お、おはよう...... 」 提督「んお?曙が秘書艦か?」 曙「そうよ、く...... て、提督」 提督「曙、好きだぁ!!」 曙「は、はぁぁぁぁああああ!?」 執務終了 曙「意外と早いわね。 お昼前よ」 提督「曙の覚えと理解が早いからな。 まあ吹雪も良かったから、また頼みたいな」 曙「そうしてあげなさいな。 あんたからのご指名だときっと飛んで喜ぶわよ」 提督「そうか?今気軽に話せるのは曙と吹雪だけだからな、そう思ってくれてるならうれしいよ」 曙「えぇ。 私もうれしいけど...... 」 提督「え?ちょもっかい言って?録音する」ニヤニヤ 曙「...... く、クソ提督!」 提督「可愛い」 曙「な、なんでそうなるのよ!?このクソ提督!」 提督「まあまあ。 んで、今日も嫌われてないかチェックしに行こうと思うんだけど...... 誰が良いと思う?」 曙「そうねぇ...... 抱いてって・・・この長女グイグイ来すぎィ! のんびり待たせていただいているので、遅れに関してはお気になさらず。 またリクエストですが、響ちゃんはどうでしょう? 冷静で信頼できる一方で、奔放(フリーダム)な面もあり、奇行を見せることもしばしば。 (阿武隈の布団に潜り込む等) ある種の風物詩となり艦隊の和みネタとなっていたが、ある時好意を抱いている提督に目撃され、客観的に見た自分は提督に悪い印象を与えているのではと考え、これ以上嫌われたくないと思い込み提督を遠ざけるようになってしまった。 それ以来どこか元気がない様子になり、方々から心配されている。

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